夫が車を発進させて、暫くすると私に聞いてきた。
K「羽山君に、何渡したの?」
Y「ん?内緒。」
K「えー。教えてよ。」
Y「ダメ。教えてあげない。記念品みたいなもんだよ。」
K「ふ~ん。まぁ、いいや。でも、突然入行式に行くなんて、結構ママも彼気に入ってたんだ?(笑)」
Y「ん?んー、じゃなきゃ、あんなことはしないよねぇ。」
K「まぁ、確かに(笑)」
Y「んー、もし結婚前だったら、ぐらついちゃってたかもね(笑)」
K「えー?真面目に言ってる?」
Y「冗談に決まってんじゃん(笑)こんな冗談すらきかないようなら、まだまだだな。」
K「だよな(笑)で、お昼はどする?」
Y「ん?う~ん…あ!じゃあ、こんなのはどう?インター近くにあるホテル。」
K「え?ラブホテルだよ?」
Y「うん、ダメ?(笑)」
K「いや、いいけど(笑)俺は昼御飯どうするって聞いてんだよ?(笑)」
Y「分かってるよー(笑)途中、マックか何かドライブスルーでいいんじゃない?もう、それくらい頭回してよね。」
K「ほいほい(笑)」
夫はそう言いながら、ファーストフードのお店を探しながら運転を続けた。
今、私は、自分の中の女の部分を素直に受け入れることが出来ている。
以前は、違う自分だと否定していたが、夫の性癖を受け入れることで、元々あった性に対する否定的な考えはなくなったと思う。
夫に寝取られ性癖があるのなら、私も女として一緒に楽しもう。
無理なことは無理だと言えば夫も理解してくれる。
でも、ゆっくりと、私なりに、夫婦の性に対する姿勢を重ね合わせて、夫の望む女になり、私自身も女を楽しむ。
少なくとも、夫以外の男性に抱かれた後にする、夫とのセックスは最高だと感じている。
これから先、私達のこの性癖がどうなっていくかは分からないけれど、遥香さんの言ったように、私の中の問題は私が解決しなくてはならない。
でも、私は一人ではないことが、今回の羽山君との寝取られで、よく分かった。
Y「ねぇ、パパ。」
K「ん?」
Y「愛してるよ。」
K「なんだよ、突然(笑)」
Y「何でもない(笑)」
私はカーラジオを聞きながら、夫の運転する車に乗り、外の景色を楽しんだ。
通り沿いに咲いた桜が満開で、とても綺麗な景色だった。
~fin~
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