ハァハァハァハァハァハァハァハァ………
部屋の中は、三人の吐息がこだまするように響くだけだった。
僕は、ふと時計を見ると、時刻は1時を過ぎていた。
そして、Kさんも、同じように時計を見上げて、口を開く。
K「はぁはぁ……さて………そろそろ時間かな。シャワー浴びないと帰れないしな。」
羽山「ですね……。」
Yさんは、快感の余韻がまだ引かないようで、まだまだ肩で息をしている。
羽山「Yさん、最初がいいですよね。」
K「そうですね。ママ、立てる。」
Yさんは、肩で息をしながら、首を横に振る。
K「しょうがない。久々に……」
Kさんは、体を起こすと、Yさんをお姫様抱っこするように持ち上げた。
Yさんも、Kさんの首に腕を回して胸に顔をうずめた。
K「あ、腰が……大丈夫か!…行けるか!羽山さん、浴室のドア開けて下さい。」
羽山「あ、はい。」
僕は浴室のドアを開けて、Kさんと浴室内入る。
K「お湯は……まだ温かいか。」
Kさんは、浴槽内に足を入れて温度を確めた後、Yさんを浴槽に浸からせると、Yさんは浴槽の縁に、上半身を突っ伏するようにしてよりかかった。
まだ身体に力が戻らないのか、腕をだらんと浴槽の外に出され、息を整えていた。
K「羽山さん、先にシャワー浴びちゃって下さい。私は、妻が溺れないように見ていないといけないですから。」
羽山「あ、ありがとうございます。」
僕はシャワーを出して体を流し始めた。
Kさんは、Yさんの全身をさするようにしてマッサージしている。
一通り体を流し終えた僕は先に浴室を出ることにした。
羽山「じゃあ、僕はお先に出てますね。」
K「はい。お疲れ様でした。もしあれなら、まだ時間かかるんで、先に着替えて帰られて大丈夫ですよ。」
僕は、その言葉の裏を返せば、先に帰っていろ、と捉える。
羽山「はい。ありがとうございます。Yさん、僕先に帰りますね。」
Yさんは相変わらず、言葉を発しないで、ただ小さく頷いていた。
そして、それが、僕が見たYさんの最後の裸姿だった。
浴室を出て体を拭き、着ていた服に着替え直す。
バイクの鍵を取り、部屋を出る直前になり、
Y「アァァァッッッッ!!!」
浴室内からYさんの喘ぎ声が聞こえてきた。
僕は部屋の扉を静かに開き、部屋を後にし、家に帰宅することにした。
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