サァァァァァァァァ……
浴室から浴槽にお湯を溜める音で意識を取り戻した。
掛け布団がかけられて、横では羽山君が意識を失っていた。
Y「あれ?」
私は上半身を起こして、部屋の中を見渡す。
そして、一瞬で気付いてしまった。
ガチャン
浴室の扉が開き、夫が姿を現した。
Y「やっぱりー。」
私、夫に蔑む視線を投げつけながら声をかけた。
K「あっ!」
夫は私が意識を取り戻すとは思ってなかったと思っていたのか、驚きの声をあげる。
Y「まぁ、こんな展開は読んでなかった訳じゃないけどねぇ。」
K「二人が気付かないうちに颯爽と立ち去ろうと……」
Y「じゃあ、なんで裸なのよ!(笑)」
私は、夫に枕を投げながら突っ込みを入れた。
K「いやー。気付いたら裸になってて。でも、ママの制服姿久々に見たなぁ。」
Y「あぁ、これね。んー?どう?雰囲気は出てる?」
K「出てる、出てる(笑)まぁ、多少デザインに違いあるかもだけど。あの時惚れたママだよ。」
Y「先輩は、今全く雰囲気出てないですけどねぇ。」
K「久々にその呼び方したな(笑)」
Y「で、もしかして、そこの部屋の中にいたんでしょ?」
私はさっき羽山君に立たされた場所を指差した。
K「え!?もしかして、気付いてた?」
Y「あのさぁ。私が気付いてないとでも思った?明らかにドアじゃん(笑)引き手もついてるし(笑)」
K「うーん。参りました。」
Y「どうせ、中から見られるようになってたりするんでしょ。」
K「うん(笑)何でもお見通しだな。」
Y「当たり前じゃん(笑)この変態親父っ!私が羽山君としてるの見れて興奮した?」
K「うん。やばかった。」
Y「そう。見れて良かったね。これで夢が叶ったから、はい。」
私は夫に手を差し出した。
K「え?」
Y「10万。」
K「うっそ、マジかよ!?もう、兵糧尽きるぞ!」
Y「知らないよ(笑)とにかく、年末分も含めて、夏の旅行代は全部パパ持ちねー。」
K「じゃあ、今年は質素に…」
Y「私がそんな甘いこと許す訳ないじゃん!(笑)」
私は、制服を脱いで裸になり、浴室前に立ちながら話す夫に近づいた。
Y「はい、一緒に入るよ。」
K「あ、はい。」
私は夫と二人で浴室内へと入った。
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