私は駅前のレンタカー屋で、レンタカーを借りた。
大和さんの車を追いかけて、山に行った夏の日を思い出した。
あの日、妻は山中にある別荘の駐車場に停まるキャンピングカー内で初めて私以外の男に身体を許し、女としての喜びを知った。
あの日見た妻の姿、妻のあえぎ声、大和さんとの愛のリズムを刻みながらきしむキャンピングカーは、私と妻にとって、大きなターニングポイントになった。
女として逝くことを知った妻は、その後、性に対して貪欲な部分を見せるようになった。
その後、大和さんとの関係を断ちきり、私の元に戻ってきた妻は、今度は私の窮地を救うために、自らの身体を吉田社長に差し出した。
私は、妻の精神的な面を考慮して、暫くの間は寝取られの世界から距離を置いた。
そして今、妻は寝取られの世界に再び足を踏み入れてくれた。
私はこれからも、妻の雌の本能を追及するだろう。
レンタカーを予約していたホテルの向かいにあるコインパーキング内に停めて、私は二人が到着するのを後部席で待っていた。
10時前になり、バイクのマフラー音が近付いてきた。
大学生君のバイクだった。
バイクの後ろを妻の運転する私のミニバンがついてきた。
バイクとミニバンは、ホテルの駐車場へと入っていく。
私は、ミニバンから降りた妻が大学生君と二人でホテル内に入っていく様子を車内から眺めていた。
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