実家の最寄り駅前ロータリーに車を停めて、妻が駅から姿を現すのを待っていた。
妻が送ってきたLINEの到着時間通りに着いたが、妻はなかなか現れなかった。
やがて、妻からの電話が鳴った。
自分「もしもし、着いてるよ。」
Y「ゴメン、パパ!寝過ごしたっ!次の駅まで来れる!?」
自分「何してんだよ(笑)分かった。じゃあ、着いたら電話するよ。」
Y「ゴメーン」
そう言って妻からの電話が途切れた。
自分「ったく。」
私はそう呟きながら、車を発進させた。
まぁ、仕方ないと思いながら、隣駅に繋がる大通りを走る。
妻は昨日、大学生君と間違いなく会っただろう。
子供達と一緒に寝ながらも、夜中はなかなか私も寝付けなかった。
今頃、大学生君と妻は何をしているんだろうか。
そんなことを考えていたら、夜中の3時になっていた。
案の定、起きる時間は遅くなり、目が覚めたのは、9時過ぎだった。
起きた時には、妻から到着予定時間のLINEが届いており、既に到着予定時間近くになっていた。
私は急いで着替えて、リビングに行き車の鍵を手に取る。
母「あれ?朝ごはんは?」
自分「Y迎えにいったついでにどっかで食べてくるわ。」
母「全く。もう少し早く起きなさいよね!Yちゃんも大変なんだから。」
自分「分かってる。お昼くらいには多分帰るから。」
母親の小言が始まる前に出てYを最寄り駅に迎えにいった。
で、その結果がまさかの寝過ごしとは。
途中道が混んでしまっており、隣駅に着いた時には10時になってしまっていた。
私の車が隣駅につく。
妻は後部席に荷物を置いてから、助手席に乗り込む。
Y「ゴメーン!」
自分「そんな頑張ったのかよ(笑)」
Y「あ、そういうこと言う?パパが最初そうしろって言ったんじゃん。」
自分「ゴメン、ゴメン。で、朝飯は食ったの?」
Y「うん、電車の中で。最近普通電車のグリーン車も軽食とかあるんだね。」
自分「んだよー。本気かぁ?俺何も食ってないんだけど。」
Y「えー。う~ん……。じゃあさ、こういうのはどう?」
自分「こういうのって?」
Y「今から、この駅の反対口にあるホテルで食べるの。」
自分「ん?東縦イン?」
Y「違う。裏通り入れば何軒かラブホテルあるじゃん。高校の時、数回行った。」
自分「あぁ、あそこ?(笑)いや、お昼には帰るんだよ?(笑)」
Y「今から入れば一時間半はいられるよ(笑)」
自分「なんなんだそれ(笑)」
Y「実は寝過ごしてません(笑)途中で生理が来ちゃったらダメだったけど。やっぱり予想通り、多分、夕方か夜だな。」
自分「そうなんだ。何なママとホテル行くのって、お互い学生時代以来だなぁ(笑)」
Y「たまには、学生時代に戻るのも良いじゃん(笑)確かあそこ10時チェックアウトだよ。だから、空き室あるはず!」
自分「よく覚えてるね。」
Y「どこも似たようなもんじゃない?」
私は妻の指示通り、駅の反対口に車を走らせ始めたのだった。
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