お昼が近くなる前に僕は、カウンターFF商品と呼ばれる、いわゆる、唐揚げやポテト等の商品を補充する。
Y「お昼混む前に清掃しちゃいますね。」
羽山「お願いします。」
Yさんは、バックヤードに入り、制服を脱ぐと、店内トイレ清掃や、店外清掃に取りかかった。
うちの店では、清掃の際は、衛生面を考慮し、制服は脱ぐことになっていた。
僕はその間、1人でレジを守りながら、FF商品を補充していた。
うちの店はどちらかと言うと、週末の方が忙しくなるが、清掃も時間ある程度決められているので、こればかりは仕方ない。
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございました!」
店内に僕の接客の声が響き渡る。
今日はただでさえ忙しい週末の中でも、更に忙しい部類に入るくらい、お客が多い。
次第にレジ待ちの客が多くなってきた。
客「えーと。唐揚げのレギュラーとチーズ味を6個ずつ。あと、ポテト2つに、コロッケ1つ。」
僕は、心の中で悲鳴を上げた。
こういうお客は、店にとってはとてもありがたいのだが、クルーにとっては忙しさが倍増する。
唐揚げが一つずつ足りないし、お昼はこれからだから、また大量に揚げないといけない。
店の奥でYさんがバックヤードに戻るのが見えた。
僕は、そのお客の会計を終えて、バックヤードにいるYさんに、唐揚げを揚げるのをお願いしようと思い、カウンターから、バックヤードに一度入った。
羽山「Yさん、すみません!唐揚げが……」
Y「あっ!」
バックヤードに入った僕の目に飛び込んできたのは、ブラウスを脱いで、上半身にピンク色のブラジャーしか身に付けていないYさんだった。
羽山「わぁ!すみません!」
僕は慌ててバックヤードから出たが、Yさんの上半身が露な姿が脳裏に焼き付いてしまった。
Y「ごめんなさいっ!」
Yさんは制服を羽織り、バックヤードが出てきた。
羽山「大丈夫です。唐揚げが足りないんで、レギュラーとチーズ6個ずつ挙げてもらっていいですか。」
僕は顔が赤くなっていたのが、自分でも分かるくらいだった。
Yさんは、僕の指示を受けて、唐揚げを揚げ始めた。
僕は僕で、次に来たお客の接客に取りかかった。
それでも、僕の頭には、さっきのシーンが何度も頭をよぎるのであった。
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