小杉は私の手を引きながら、商店街の途中にある路地を曲がった。
雑居ビルが立ち並ぶ路地を進み、車が倒れそうもないような路地に入ってしばらくたつと、その先に目的地が見えた。
それは、言われはしなかったが、ソレが目的地なのだと私に予想させた。
下品なほど露骨な 黄色とピンクと紫の看板には、『アダルトショップ』の文字と『映画館』の文字があった。
私の左手を引く小杉には、私の感情が伝わったのかもしれない。
小杉は私を振り返り、へへへへと下品に笑ったあと、「本当のお前を教えてやるよ」と言った。
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