裕也と別れて、結局真二は裕也から聞いた、はるなが店員になっていると言う言葉に興味を持った。
学生時代に振られた事で、はるなとは疎遠になり、裕也と結婚しているとは思わなかった。
裕也が言っていれば、はるなにかかる災いは少し違っていたのかも知れない。
真二はその足で店に向かった。
私はあと少しで、書店部のお仕事が終わる、今日はパブへの呼出が無かったのでもうすぐ上がり・・・。
また、かりそめの生活に戻らなければならない、タキシード仮面様との時間も明日の朝までお預け。
バックヤードで在庫のコミックスやDVDの確認をして売場に戻ろうとした時にあの人を見つけた。
(真二くんだ・・・)
雰囲気は変わっていたが、顔つきがすぐに判った。
裕也との接点があって最近は余り逢っていない様だったけど、学生時代は美少女戦士ファン・・・。
極度の美少女戦士オタクとも言える陶酔ぶりだった事を思い出す。
私がここで働いている事が、裕也に知られてしまう・・・。
敵に悟られてしまうと、あの人にも迷惑が掛かってしまう、そう思った私は店長に申し入れる。
『店長・・・今、入店したお客さん・・・出禁に出来ないですか・・・。
あの人は、かりそめの夫の友人なんです。
もし、私が見つかったらあの人にも迷惑が掛かる、それに・・・・・
かなりのオタクなんです・・・私、学生時代に告白されて・・・コスプレ衣装持って
そんな事耐えられなくて・・・交際を断ったんです。
お願いします、店長・・・・』
『はるなくん・・・そんなに動揺してどうしたんだい?
あのお客さんと何かあったんだね・・・判ったよ、ちゃんと言っておく。
安心して・・・』
しかし、店長はこの話に、新しいAVの構想を思いついていた。
私に判る様に注意するフリをして真二くんをプライベートルームに入れていた。
『少し話しませんか?貴方が望むプレイがあるんですけど・・・興味ありませんか?』
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