私の欲望との戦いは一晩続いた・・・・・。
明け方ごろやっと眠りにつけた・・・気怠い気持ちの中で朝を迎える。
昨日、タキシード仮面様に約束した通り、朝のランニングに出掛ける事にした。
健全な精神は健全な肉体に宿る・・・、まずは体力、耐久力をつける事が先決と、眠いけどベットを出る。
どんな格好にしたら良いかと思ったけど、高校時代のトレーニングウエアにした。
ピンクのランニングウエアで、女子校だったせいか今見ると少しガードの甘い物だった。
まだ、日の出が遅く、人通りの無い暗い場所は危険だと思ったが、ルートの検討もせずに一人で出掛けてしまった。
これから毎日するのだから、本当は考慮するべきだったが必要に迫られての結果だったのです。
家を出て暫く人通りの無い街中を走る・・・そして、河川敷に出てランニングコースを走って大きな幹線道路にかかる
橋の下を通って元の道に戻って自宅に帰るルートだった。
この橋の下がホームレスの溜まり場になっていた、本当ならここは避けるべきだったのだが、夫の朝食準備の時間を考えると
ここを通るしか無かったのであった。
初日は予定通り帰って来れた、その様子を見ていた者がいたことなどこの時は予想も出来なかった。
夫の朝食の用意をして一緒に食べて送り出す。
これ迄ならここから同じ様な生活が始まるのだが、今日からは違う・・・私には使命があるのだ。
このかりそめの生活は敵の目を誤魔化す為・・・、私はお仕事のシフトに関係なく毎日お仕事に行きました。
シフトだって敵の目を誤魔化す為なんだと思って、店長に逢いに行くだけなのだった。
店長はそんな私を抱きしめて・・・。
『今日も来てくれたんだね・・・はるな・・・嬉しいよ・・・、じゃあ着替えて基地に控えておいてくれ
私も時々覗くから、戦闘服で待機しておいてくれ・・・いつでも出撃できる様にね・・・』
私は更衣室に入ってコスチュームに着替える、これだけでは能力は使えない。
着替えて基地に入ると何人かの美少女戦士が待っていた。
けれど、どの子も目に生気がなかった。
どうしたのかと思ったが、すぐに店長が入ってきて私にも席に着く様に言って気合を入れる・・・
私達が飲まされている朝のお薬はこの催眠術に掛かりやすくする効果もある。
そして、この状態なら店長が質問すればなんでも答える。
例えば生理の周期や本当にトランス状態にあるかを確かめていたのだった。
私の目からも生気が消える。
店長はお客の要望で控えの女の子を再催眠にかけてお客の相手をさせるのだ。
売れっ子は直ぐに指名がかかる、私はまだ新顔なので指名が掛かることは少なかった。
けれど、書店部にいる時は人気が出ていた。
会員制エリアにはお金が掛かる、お金が無いものはこちらで我慢するしか無いのだ。
ここで、人気が上がれば会員制エリアでの指名率が上がって行くのだ。
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