おふたりさんそろそろですよ。
「ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ
勇治まだ種づけしとらんのか?」
「あっ、はぁ。」
「すみませんお母さんすぐに支度します。」
「今日の病院は、やめる。」
「それはだめです。
お母さんには、長生きしていただかないとぅ
(ノ_・、)」
「子供作りは、今晩から頑張るよ(´ヘ`;)」
「う~ん、確実に種づけを確認するよ。」
「お母さんいくらなんでもそれはぁ~ぁ(>д<*)」
「みどり大丈夫だ。
お母さんに、教わるところがたくさんあるんだ。
オープンで行こうよ。」って宥める。
母娘の間に挟まれて苦しむ。
なんとか幸子さんを病院に連れて行った。
病院の受付では、「先輩」ってみどりさんが囲まれた。
◎みどりさんは、中高校一貫性の女子学生だった。
優秀な生徒だった。
卒業後は看護学部の短大に進みました。
子供好きなので、保母資格も在学中に取得する。
才女の女性で、病院の小児科の看護師となった。
若いながら主任看護師までかけ上る。
病院の婦長代理看護師にまでなった人物らしい。
面倒見の良さばかりでなくて、仕事もずば抜けてできた。
いずれは、病棟の看護師婦長と恐れられた存在らしかった。
普段のみどりさんとは、考えられない。
だからこの病院では、医者も一目置く存在だった。
しかしながら男性との付き合いは、少なく婚期は逃した。
みどりさんの恐ろしさを、思い知った。
幸子さんの車椅子を僕押して、内科に行った。
みどりさんの手配で、認知症の検査も、追加されている。
「ご家族の方に、先生からお話があります。」
って部屋に入る。
「内科検査と整形外科の症状で、危険な所見は現在までは、大丈夫でしょう。
少し骨粗鬆症が、あります。
内蔵も、お年なので少しずつ弱ってきています。
まあ薬を飲めば、悪化を遅らせる位でしょう。
どなたかが、管理してください。
飲まないと、急激に悪化しますよ。
但し認知症は、既に始まってる。
加速している。
こちらの方が、心配です。
それが、影響する危険性はあります。
まぁお年のわりと健康です。
「次は、婦人科に回ってください。」って看護師に言われた。
「あっみどり君には、はっきり言おう。
変な話本人に生き甲斐を見つけてあげて、長生きする希望を持たせてください。
その辺は、おふたりに任せるよ。」
って医者も簡単な説明で終わった。
「やはり認知症が、危ない。」ってみどりさんは、
がっかりしている。
「僕は、医療の事わからない。
どんな風に対応するの?」
「例えば朝の薬を、飲み忘れたのに、飲んだと頑固に拒否する。
昼飯食べたばかりなのに、昼飯はまだ? って催促する。
自分中心に考える。
簡単に言えば、赤ちゃんと同じになるって事ですよ。」
「赤ちゃんになる?」ってわからない。
「勇治さん帰った時に、詳しく説明します。
私も、産婦人科の検査して来ます。
お母さんとは入れ違いになります。
次は皮膚科に連れて行ってください。
もうすぐお母さんの検査終わるから、電話は使えないから、食堂で待ち合わせでお願いいたします。
お母さんとお茶して待っててね。」
「ああ、わかった。」
「お母さんには、世話になった先生や看護師の様子を見て来るから少しだけ待っててって言っておいてくださいね。
そんなに時間は、かからないよ。」
婦人科に男が、いるのは恥じらいと威圧感感じる。
「勇治さんでしょう?」
「あっ〇〇さん。」
「個々にいるって事は、奥さん待ち?」
「あっ、ああまぁ。」
「ふーん。」って何人かの同窓の女子にあった。
正に子供作りの世代を痛感させられた。
幸子さんの次の診療は、皮膚科か?
どこも荒れた皮膚ないぞ?
「勇治帰るよp(`ε´q)ブーブー
小娘が、年寄り扱いしおって悔しい。」
「次は皮膚科だよ。」
「ああ美か、まぁあそこの女医は好きだ。
気晴らしになる。
皮膚科なら女医は、美人だよ(^o^)
お前には逢わせないよ。
同席無用じやぁよ。」
「はい、はい。」って車椅子で移動した。
皮膚科にカルテを出した。
「あらぁ、幸子さんの車椅子かわいい。」
って看護師と他の女性患者達に注目された。
結構人気者らしい。
「息子が、買ってくれたんじやぁよ(*⌒∇⌒*)」
「私の姪なんかどうかしらぁ?
幼稚園の保母ですよ。
幸子さんのお世話に最適よ。」
「私独身ですぅ。
看護師の私なら幸子さんの看護まで、ばっちりですよ。」
「〇〇ちゃんいつもありがとうさん。
ワシの娘にしたかったが、こやつ女連れて帰ってきたんだ。」
「ええ~ぇ、ダメ~ぇなんだぁ。
幸子さんの息子さん狙ってたのになぁ。
ワシも、くっつける予定だったのに、ごめん。」
って話逆だろう。
みどりさんが、娘だから僕は、婿さんでしょうよ
(´ヘ`;)
これが認知症の症状の一部分なのか?
まぁ機嫌直って、診察室に入る。
その看護師は、「奥さんと幸子さんと折り合い悪くなったら、私とねぇ。」ってウインクされた。
僕も、まだまだかなぁ?
中で幸子さんの笑う声も聞こえた。
女医さんと仲良しらしい。
結構待たされた。
そこにみどりさんが、合流した。
「お母さんはぁ?」
「まだ中。」
「幸子さんまたねヾ( ゚д゚)ノ゛」ってさっきの看護師が、車椅子を押して出てきた。
「息子さんお待たせしました。
あっ、みどり主任。」
「ぁ、〇〇ちゃん皮膚科担当なのね?
皮膚科なら年頃の男性も、来るから嬉しい?」
「ぇ、みどりさん。」って女医先生も、出てきた。
ドラマの外科医の女医先生みたいに、スタイル抜群の美人先生だった。
「みどり久しぶり。」ってバグしている。
売れ残り組の飲み会する?
「未知子ごめん、やっと私売れたのぅ。」
「おめでとうございます。
みどり年下の旦那さんとむふふねぇ(*⌒∇⌒*)」
「それは、苦手な分野だからちょっとね。」
「幸子さんお嫁さんって、みどりさん主任ですか?」
「ああそうだよ。
なかなかやさしくて、面倒見の善きおなごじやぁよ(*⌒∇⌒*)」
「これは、勝ち目ないよ(´ヘ`;)
先ほどの話は、無しです。」
「〇〇ちゃん勇治が、何かぁ?
あなたの好みぴったりだから誘惑はだめですよ。」
「私最近は、堅物ですよ。
あの頃みたいに、チャラチャラしてません。
看護一筋です。はい。」って怯えていました?
病院でのみどりさんは、てきぱきとできる女の尊敬の眼差しだった。
意外なみどりさんを、知りました。
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