『じゃあ、とりあえず…源氏名を決めておきましょうか』
オーナーは穏やかな雰囲気で話し始めた。
『げんじな?』
真面目な恭子はわからないことはすぐに質問してくる。
『えぇ、源氏名です。この仕事をする上での名前ですね。
お客さんに本名を知られたくないでしょう』
『なるほど…それはそうですね』
『じゃあ、恭子さんと愛子さん…おふたりの名前を入れ替えることにしましょう。
人妻デリヘルですから、リアルっぽい名前のほうが、お客さんの受けがいいですからねぇ』
『なるほど、私が…愛子さんを名乗るのね!』
『まあ、とにかく個人情報を教えないように気をつけてくださいね。
それから、料金は前払いでもらって、必ずお店に電話してくださいね!
それと、これが一番大変かもしれないのですけど、本番は禁止です!』
愛子は黙って首輪を付けたまま頷いている。
『個人情報は教えない、料金は前払い、お店に電話…本番禁止!?
本番禁止って!?』
真面目な恭子はしっかりメモを取りながら質問した。
『いいですか恭子さん、このお仕事は、お客さんにフェラなどの性的なサービスをすることになりますが、セックスは禁止なんです!コンドーム付けても禁止ですからね!
あと、精液を飲んだり、オシッコやアナル関係とかは別料金ですからね!』
『まあ!いろいろ大変なのね…』
オーナーが、一通り説明を終えるとお店の電話が鳴った。
『恭子さん、いや愛子さんでしたね。さっそく出番ですよ!
新人の真面目な熟女人妻さんをリクエストされましたからね』
『わ、わかりましたっ!』
『とにかく困ったら電話してくださいね!
では、送迎の車を出しますから頑張ってください』
『恭子さん、旦那さんには私から報告しておきますよ!
今、奥さんはデリヘル嬢として派遣されましたよ…ってね。
きっと旦那さんも興奮されるでしょうね!』
愛子の旦那はニヤニヤしながら言った。
『そ…そうですね。あの人…悦びそうよね』
『愛子!いや、恭子さんだったな、おまえはリアル妻として俺が指名してやるからな!』
『はい、あなた…愛子は恭子さんとして、ご奉仕させていただきます』
恭子はドキドキしながら、送迎の車に乗り込んで指定されたラブホテルに向かった。
もちろん、卑猥なキッズ携帯を股間に埋め込んだまま…
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