俺は翌日遂に限界がきて結衣にぶちまけた。
結衣が溝口と浮気しているのを俺は知っている事、もう二度と会わないと約束するなら、今回だけは見逃してもいいこと、
溝口はイケメンかもしれないが、あんな男には何の価値もないこと、俺は名の通った会社の社員だし、会社の中でも地位があるけど、
溝口はリストラされた元派遣社員で地位も低い、結衣にとって付き合っても得にならない相手だということを、早口でしゃべり続けた。
結衣は黙って俺の話を聞き終わると、俺に
「健太は私に一番言いたいことは何なの?」
と聞いて来た。俺は即座に
「溝口と付き合っても何の得にもならないっていうことだ。」
と答えた。
「そう、それが健太の一番言いたいことなの・・・・だったら私溝口君のところに行くね。」
「ええっ・・・何でそうなるかなあ・・・・」
結衣はバッグに着替えを急いで詰め込むと
「残りは後で取りに来るから・・・・私、溝口君のところへ行きます。」
そう言い残して、ものすごい勢いで家を出て行ってしまった。俺はどうしようもないやり場のない思いに、気が変になりそうだった。
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