しばらくの間沈黙が続いた。
鮫島は縁側でタバコを吸いながら黛の決断を待っている。
亜希子は静かに椅子に座ったまま、ときおり黛のお茶を替えてやるくらいだった。
黛はというと額に汗がにじみ目が激しく泳いでいる。彼の中で葛藤が続いているようだ。
痺れを切らした鮫島が亜希子に言う。
『亜希子、少しサービスしてやれ』
「はい...」
すると亜希子は立ち上がり羽織っていたカーディガンを脱いだ。
ブラウスのボタンを胸元まで外し谷間を強調する。
それを見た黛はゴクリと唾を飲み込んだ。
亜希子は黛の左隣に座ると体を寄せ、右手を彼の下腹部へと伸ばした。
『えっ?!あっ!何を?!』
すでに大きく盛り上がっているその部分を亜希子がいやらしい手つきでゆっくりと摩る。
鮫島がその様子をニヤけながら横目に見ている。
『わ、わ、分かりました。融資の件は僕がなんとかします』
『ふぅ、ようやく決断してくれたか。ようし、これにて交渉成立だな。融資の件はよろしく頼むよ、黛くん』
『そ、それで、その、、亜希子さんを好きにしていいって話は、、』
『あぁ、もちろん大人の約束だからな。奥の部屋が空いてるから好きにしてかまわん』
鮫島が亜希子に目で合図を送る。
黛は亜希子に手を引かれ奥へと消えていった。
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