厚いシルクの生地がシーツに擦れ、『シュー…、シュー…、』と音を立ていた。ベッドに入った加代子さんだったが、まだ顔から硬さが取れることはない。
着なれないこの衣装。『男を歓ばせる。』ために自分から着たはずなのに、今の彼女にはどこか重荷になってしまっているようだ。
座った僕は、彼女を隣へと迎え入れる。高級そうな服を意識しているようで、加代子さんの身体をとても大切に扱おうとしてしまっているのが分かる。
普段真面目なはずの彼女の突然の決断、それはお互いをどこかぎこちなくさせてしまうのです。
加代子さんの肩に僕の指が触れました。ベビードールの肩紐を落とすと、開いている胸元がまた少し広がります。
『どうでもいいけど、加代子さんってさぁ~、ほんと美人よねぇ~?』と声を掛けると、彼女の顔の硬さが少しだけほぐれました。
『もぉ~、やめてぇ~…、』と恥ずかしがる彼女に、『美人がこんなエッチなの着てきたら、誰でも興奮するわぁ~。』と言い、彼女の手を取ります。
『そんなにエッチなことはないでしょう?…、』と弁解しようとした彼女ですが、その手はパンツの上から僕の股間に置かれてしまうのです。
和み掛けていた加代子さんの顔から、笑顔が消えました。男に男性器を触れさされ、どうにも困ってしまいます。
それはまだ勃起をしている訳でもなく、握ると言うことは自分から求めてしまうことを意味していたからでした。
男の手が、反対の肩紐を落としています。引っ掛かっていたベビードールは垂れ下がり、買ったばかりの新しいブラジャーが全て見えてしまいました。
『恥ずかしい…。』、年相応の垂れ下がった乳房が現れて、そんな思いが彼女の中に芽生えてもしまいます。
『彼の手は、きっと胸に触れてくる。触ってきてくれる。』、そう思えた時、加代子さんの手はパジャマの上から僕のモノを握り締めてくれたのでした。
『加代子~?…、欲しい~?…、』
意地悪に聞いた僕に、『はい…。』と小さく答える彼女。あまりに正直に答えられたため、僕も少し驚きます。
しかし、彼女の目は僕を見つめていて、『私、欲しいから…。』と伝えて来ます。
肩に掛けていた手は、彼女の頭を手繰り寄せました。彼女は流れるような動きで、僕と唇を合わせて来ます。
唇が重なり、舌と舌が絡み合います。その時、彼女の中で何かが弾けたのかも知れません。弊害となっていたはずの衣装が、今度は彼女を勇気づけたのです。
『脱がせて…。もう、脱がせて…、』
そう言ってねだってくる加代子さんの手は、チンポを何度も握り締め、大きくさせようとしてくれます。
僕の手がシルクのブラジャーに迫り、その隙間から大きな乳房を掴みあげました。感度が上がっている彼女は『ウッ!…、』と声をあげてしまうのです。
この時、加代子さんは不覚にも別の男のことが頭に浮かんでいました。それは、自分にレイプ紛いのことを起こし掛けた信哉の言葉。
『脱げ!』『あのクソガキの前では裸になってるんだろうがぁー!』と罵られ、それでも全てを『出来ません。』と言い切った自分。
そんな彼にこう言っていたのかも知れません。
『脱ぎたい…。脱がされたい…。あなたが『クソガキ』と呼んでいた彼に、私の全てを見て欲しい…。それが女なのぉ~…。』
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