僕を求めている加代子さんの目。もうそれは、息子の友達とか、昔から知っている近所の男の子を見るような目ではない。
一人の男として見ていて、彼女も一人の女として、僕を欲しがっています。
軽く交わしていたはずのキスも変わったました。唇と唇は深く重なり、なんの遠慮もなく舌がお互いの口内を荒らしていきます。
『好き。』という感情は薄れ始め、お互いを無茶苦茶にしたくて堪らない、もう『壊してしまいたい。』なのです。
唇が離れていきます。それは、真面目な加代子が初めて見せた表情でした。目は鋭く開き、物足りないのか唇が飛び掛かっても来そうです。
その顔に圧倒されそうになったのか、思わず『加代子さん…。』と『さん付け』をして呼んでしまうのです。慌てた彼女は表情を戻します。
自分がはしたない顔をしてしまっていたことに、気づいたのでしょう。乱れた髪に手をやり、鼻をすすってごまかしていました。
僕の手は彼女の言う通りに、下着を外しに掛かります。ブラジャーは外され、見事な垂れ乳が姿を現します。相変わらず大きくて真っ黒な乳輪です。
彼女をベッドに押し倒し、僕は股間へと目を向けました。履き直したはずのパンティーは、ここから見ても分かるほど、もう濡れてしまっています。
閉じ加減の足を叩くように開かせると、薄い生地のそれは濡れて透けてしまい、黒い陰毛とオマンコの一部が見え隠れをしていました。
なにも言わずに延びてきた彼女の手を気にすることもなく、僕の手はしっかりとパンティーの端を握り締めます。
そして、わざと恥でもかかせるように、強く押し下げるのです。『いや…、』、小さく呟いた彼女。それが本心なのかはわかりません。
抜きとったパンティーは、僕の前で開かれます。柄の入った薄い生地のそれはとても綺麗でした。真ん中を濡らせた女汁以外は。
『もぉ~、それどこか置いて~!恥ずかしいわぁ~!』と彼女は言い、照れる顔を伏せます。しかし、僕はさらに追い討ちを掛けます。
『加代子、何これぇ~?さっき履いたばっかりやろ~?何これ、いやらしい~…。びしょびしょになってるやん~。』
それは、僕達にはこれまであまりなかった会話。真面目なキャラクター的にも、彼女をなじるようなことはあまり言っては来なかったのです。
けど、この安心感が僕をそうさせていました。本気で加代子さんを手に入れたこと、彼女に愛されていること、それを初めて実感していたからでした。
加代子はもう、僕の女なのです。
彼女は大きく笑っていました。僕からパンティーを奪い、『もぉ~、イヤぁ~!』と言って、どこかへと投げ捨てます。その顔はとても無邪気です。
35歳も年上のおばさんを、若い女性でも見るように『かわいい…。』と思ってしまいました。そんな彼女を抱き締めます。
彼女は僕の腕の中で、まだ無邪気な顔で笑っています。
『加代子~?オマンコ、舐めてあげようかぁ~?』
それは、この流れて言えた言葉。初めて彼女に、卑猥な言葉を投げ掛けました。加代子さんの表情から笑顔が消え、またいつもの彼女に戻ろうとしています。
『加代子のオマンコ舐めさせて。絶対、気持ちよくしてあげるから…。』、それでも僕は引きませんでした。『引き下がったらいけない。』と思ったのです。
そんな彼女から、思いがけない言葉が返って来ます。それは、真面目な彼女らしくない言葉です。
『気持ちよくしてくれる~?…、私、すぐに逝ってしまうかも知れんよ?』
過去10回ほどセックスをしていた僕達。僕が射精の時には『逝く!』とは伝えてはいましたが、彼女からその言葉を聞いたことはありませんでした。
喘ぐまま、もしくは無言のままに彼女は自らのコトを終えていたのです。年下の僕に、遠慮もあったのでしょう。
加代子さんはベッドに仰向けに倒れながら、『ナオちゃん?私、ほんとすぐに逝ってしまうかも知れんよ?』と続けました。
更に、『お願い…。逝きそうになったら、やめてね。』とも言います。彼女の口から次々と飛び出す、『逝く。』という言葉。
それを聞き、嬉しい気持ちと残念な気持ちが交錯をします。心のどこかで、『僕が初めての男だった。』なんてバカな妄想もしていたからなのでしょう。
彼女は主婦。30年近くも主婦をやっているのです。毎日のようにおじさんと営み、子供まで産んでいる彼女。
それは分かってはいても、あの真面目そうなたたずまいから、『セックスも知らないおばさん』なんて妄想もしてしまっていたのです。
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