『ナオちゃん…、中はやめて…。』
加代子さんから小さく囁かれた突然の言葉。
フィニッシュに向け、犬の格好へとさせた彼女を後ろから突き続けていた僕も、その言葉に躊躇ってしまう。
60歳を越え、とっくに閉経を済ませた女性が言うにはふさわしくない言葉だと、男の僕はそう考えてもしまう。
その通り、これまで彼女とのセックスで避妊などしたことはない。全て、その身体の中へと注ぎ込んでいました。
『中、ダメ?…、外の方がいい~?…、』
そう聞いてあげた僕でしたが、加代子さんからの返事はありません。こちらからでは顔が見えないため、本意もわかりませんでした。
再び僕の両手はしっかりと彼女の大きな腰を掴み、勃起をしたチンポを突き入れ始めます。
その瞬間、顔を埋めていた彼女は、布団に置いていた両の手をグーに握り締めます。ゲンコツを作り、男の責めに耐えるのです。
『アァ~!…、アアァ~!…、』と叫び始めた彼女でしたが、すぐに弱い気持ちが言葉として吐き出されてしまいます。
『もうダメ!もうダメ!…、私、もうダメぇ~!!…、』
それでも僕の腰は止まることはなく、パンパンと何度も音を立てながら、加代子さんを犯し続けました。
『女を征服する歓び』が全身を駆け抜け、心が彼女を容赦をしないのです。
『中~?…、外~?…、どっち~!?…、』
そう優しく聞いてあげれたのは、まだ僕の中に理性が残っていたという証拠でした。
喘ぐ声をあげながら、加代子さんが選んだのは…、
『中でいい…、私の中でいい~…、』
だった。余程に振り絞ったのか、言葉の語尾が跳ねて、うわずってしまっていました。
その言葉に導かれるように、チンポから弾け飛んだ精液は、彼女の身体の中へと吐き出されていきます。
大きなお尻を掴まえ、その中へと全てを置いてくるのです。
全てが終わり、もつれるようにベッドへと倒れ込んだ僕達。彼女の身体を掴まえると、そこには大きな乳房がありました。
身体の中での快感がまだ収まってないのか、真っ黒な乳首は怖いくらいに巨大化をしたままです。
ぼんやりとした意識の中、僕の指は勃起をした乳首の片方を摘まんでいました。
加代子さんの顔を伺いましたが、彼女もまたそれどころではないようで、じっと目を閉じたままになっています。
そんな僕には、1つの疑問が残っていました。それは、『中はやめて。』と言ってきた彼女の本意。
しかし、その質問をするのやめました。女を征服したという歓びのようなものが、気持ちを穏やかにさせてしまったからでした。
そんな時でした。加代子さんも同じことを考えていたようです。
この歳になって、あんなことを口走った自分に、少しばかりの後悔をしていました。
そして、『「中はやめて。」と聞かされた彼氏はどう思っただろう?』と僕の心配までしていたのです。
ただ、加代子さんの本意としては、とても単純なものだったようです。
許してもらおうと懇願をする自分。そして、『きっと受け入れられてはもらえない。』という無念さ。
若い頃であれば、やりきれない女の気持ちですが、今となれば少しばかりの性的興奮を促してしまえることに気づいたからでした。
僕達がセックスを終え、抱き合って眠っていた頃。近所の家では、別の年の差カップルの営みが始まっていました。
60歳を過ぎた年上の薫子が、まだ学生である若い彼氏のチンポを口の中で転がしています。
上目遣いで見た彼氏はいつものように苦しそうな顔を見せていて、彼女も上機嫌になりかけていました。
まだまだ実力的に足らない彼のため、フェラチオをするのにもとても気を使う必要があった彼女。それは、いつものことでした。
そんな彼女でしたが、一瞬だけ気が緩み、他事を考える時間帯がありました。
それは取り返しのないこととなってしまいます。
『先生~…、』
不意に少年の口から溢れてしまった、弱々しく自分を呼ぶ声。
彼の亀頭を、自慢のイヤらしい舌でペロペロと舐めて楽しんでいた彼女は、彼の突然の言葉に事態を飲み込みました。
しかし、握っていたチンポは一気な硬さを増し、薫子ですら手の施しようがないことを悟るのです。
『もう、出しぃ~!!』
そう言うと、彼女はなりふり構わずに彼のチンポを口で食わえました。
そして、止まるはずのない男の射精を促すように、手で激しく擦りあげるのでした。
やがて、生暖かい液体が彼女の口の中へと広がっていきます。
本当は途中で止まって欲しい彼女ですが、彼氏のことを考えれば手コキは止めることは出来ませんでした。
すぐに彼女の訪れる喪失感。今、口の中に貯まっているものは、本当はこの身体で受けたかったもの。
薫子は、渋々その液体をノドから飲み干してしまうのでした。
『くそ…、アイツ~…、』
薫子は一瞬だけ考えてしまった、ある男の顔を思い浮かべていました。
彼氏に無駄な射精をさせてしまい、落ち着かない彼女には、その男は天敵にすら感じてしまいます。
『自分と彼氏との関係を、唯一知っているあの男。』、薫子さんは僕に敵意を向け始めるのでした。
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