二人のベッドには、彼女の身体から剥ぎ取られた上下の下着が折り重なるようにして置かれていました。
求めるキスは激しさを増し、呆れるほどに口の周りが汚されていきます。唾液の溜まった彼女は、ズズッとそれをすすりますが、また次を求めてくるのです。
化粧のされてない加代子さん顔。この素顔を見ることが出来るのは、家族を失った居間となれば、もう僕しか居ないのかもしれません。
その肌は年輪を重ね、年相応なのでしょう。しかし、自慢の美形は、僕に『本当にきれいな人…。』と思わせてしまうのです。
『上になる?…、』
僕の言葉に、加代子さんの身体が乗り上げて来ます。しがみつくように重なった二人の身体。僕のモノは勃ち、彼女のソレと何度も擦れ合います。
オマンコから涌き出る愛液にまみれ、準備は整いました。しかし、僕は自分からは動きません。彼女に任せて、様子を見るのです。
僕の身体の上で寝そべったままの彼女。期待をした挿入がされないため、胸に顔を埋めたままにその動きは止まりました。
きっと、『早くして欲しい…。』と思っていることでしょう。チンポの先がオマンコの口を何度も突っつくだけで、中へは入れられません。
その時、加代子さんの腰が浮きました。腰を動かせ、彼女自身からチンポを迎えに行きます。
悩ましいほどに入らない男のモノ。亀頭が口にはあてがわれますが、もう一押しが足りません。それもそのはず、僕が意地悪をしていたからです。
『もぉ~…、やめてぇ~…、』
気づいた彼女は、そう言って来ました。やりきれなくなったこと、そして、自分から必死に求めようとしたことが少し恥ずかしくもなったのでした。
『いいよ…、入れて…。』
少し可哀想にもなり、彼女にそう告げます。すると、加代子さん手が下へと延び、僕のチンポを掴みます。
そして、彼女の手に固定をされたチンポは、腰を落とし始めたその股間の中へと導かれていくのです。
『ウゥ~ッ…、』
先に声を上げたのは、自分から飲み込んだはずの彼女の方でした。呻きながら、その腰を深く落とし込んで行きます。
気づけばお互いの股間は重なり合い、その全てが繋がってしまうのです。
『イヤッ!…、アァ~!…、アァ~!…、アァ~!…、』
叫ぶ加代子さんの手が、僕の身体へとまわされました。僕の突然の突き上げに、慌てた彼女はその体勢で踏ん張るのです。
おかげで、加代子さんのオマンコは固定をされました。その的を目掛けて、チンポは何度も何度も突き入れられます。
彼女は僕の胸元に顔を埋めながら、『アァ~ン!…、アァ~!…、アァ~~!…、』と鳴いて、その身体で受け止め続けるのでした。
加代子さんの声が震えていました。セックスにも当たり外れがありますが、今日のソレは彼女には当たりだったようです。
正常位の彼女は目を見開き、見えた真っ赤な顔は、必死にその快感を味わってくれているようです。
『加代子~?逝ってもいい~?…、もうダメかも…。』
そう聞きますが、彼女の口から返ってきたのは、『はいっ…、』という、とても淡白なもの。その後も、『はいっ…、はいっ…、』を繰り返します。
それは後で分かりました。彼女の身体は、この時すでにもう何度も逝かされていて、うまく言葉が出てこなかっただけ。充分に満たされていたのです。
その直後、
『加代子、逝くよっ!あぁ~、逝く逝くぅぅ~!!』
僕の断末魔が部屋に鳴り響びきました。チンポからは真っ白な精液がほとばしり、加代子さんの身体の中へと巻き散らかせていきます。
彼女は口をすぼめながら、そそぎ込まれていく男の液体に幸せを感じるのです。
『V3って名付けたわ。仮面ライダーの…。』
僕の言葉でしたが、世代ではない加代子さんは理解が出来なかったようです。『奈美ちゃんのこと?』と返事がされたのは、そのあとのこと。
やはり、ライダースーツを着て、大きなバイクを乗り回す彼女の姿は、加代子さんの中にも強いイメージとしてあるようです。
『あの娘が高校生くらいの時くらいしか知らないから…、』と、加代子さん自身にも馴染みはないようでした。
二日後。この静かな町内に、サイレンの音が鳴り響きました。それは救急車の音でした。
その音は突然途切れ、この近所に停まったことを知らせます。部屋の窓から身を乗り出し、見えたのは吉川さんの家の前で停まった救急車の赤色灯。
中からは女性が運び出され、救急車へと乗せられました。野次馬が退散をし、口々にある人の名前を呼んでいました。
『吉川さん、やっばり悪かったのねぇ~?』
運ばれたのは、吉川のおばさんだったようです。
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