僕が先にベットに腰を降ろします。普段着の僕は、どこまで脱いでいいの分かりません。『失礼のないように。』と思っても、その失礼が分からないのです。
仕方がないのでおばさんを見ます。彼女は靴下を脱ぎ、セーターとスカートを脱ぎ、スリップ姿となります。もう、覚悟は決まっているようです。
ボクも合わせるように脱ぎ始め、結局シャツとパンツだけを残しました。ゆっくりと布団をあげる僕に、『ナオミチちゃん~?』と声が掛かります。
そして、『おばちゃん、長いこと、そういうことしてないから…。お願いねぇ~?』と言ってきました。
その顔はとても照れくさそうな顔をしていて、おそらくずっと言っておきたかったことの1つだったのだと思います。
僕は先に布団の中へと入り、おばさんを待ちました。少し躊躇っていた彼女も、『やっぱり、なんか恥ずかしいよねぇ~?』と言いながら、潜り込んで来ます。
僕もおばさんも天井を見上げ、並んで横になりました。抱き締めるのがいいのか、腕枕をするがいいのか、初めての二人なので正解が分かりません。
またまだ、手探りなのです。触れる手に、少し焦ったりもします。
そんな時、『私は、どうしてあければいい?』と聞かれます。顔を見て、その正解を僕に聞いて来ます。おばさんも同じことを考えていたのです。
僕は少し上にあがり、彼女の頭に手を延ばします。それをチラッと見た彼女は、その腕に頭を乗せるのでした。これが正解だったようです。
腕まくらをしますが、そこに見えるのはやはり天井、お互いの方を向き合うには少し時間が必要でした。
そんな彼女にある話をします。それは息子の川田くんのことではなく、くだらない僕の懐古話でした。
『おばさんと三年半ぶりに会った時のこと。』
『おばさんに会うために、彼の思い出話を書き出していたこと。』
『彼のバースディパーティーを二人で祝ったときのこと。』
『大晦日、車の中で唇を奪ったこと。』
その時その時の自分の気持ちを、正直に彼女に伝えていたのです。きっと、普通では伝えることが出来なかったと思います。
こんな関係にまでなれたからこそ、素直な自分が出せたのです。
『ナオミチちゃん、ありがとうねぇ~?』、おばさんがお礼を言ってきます。なんのお礼なのかは、くだらない話をしていた僕には、よく分かりませんでした。
けど、彼女は感じ取ったのだと思います。その全てに、『自分に対する愛情』があることに。
何気におばさんの顔を見てみます。上を向いていると思っていた彼女の身体はこちらを向き、目は僕を見ていました。
それは今まで見たことのない、吸い込まれるような大人の女性の目。『来て。』と言わんばかりの、男を求める熟女の目です。
していたはずの腕枕はすぐにほどかれ、おばさんの頭はベット沈みます。そして、その彼女の身体の上へと僕は乗り上げて行くのです。
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