『まだ…、まだ終わったらいかんよ…。』
指を動かし、身体を満足させようとしていた母は、隣の部屋の女性に対して、そう思っていました。
自分が満足するには、もう少しだけ時間が欲しかったのです。そして、こんなことも思っています。
『声出せっ!…、お前、もっと大きな声出せ!…、わたしが聞いたこともない、お前の声を聞かせろー!…、』
自分をもっと興奮させたいがために、無言の注文まで出していました。
しかし、母の思いとは裏腹に、主任さんの声は上がりません。かすかな声で自分を満足感させています。
それでも母は必死だった。音が出るのが恐くて、ただその指を入れたり出したりを繰り返します。愛液が流れ、下げたパンティーに滲み始めたのも分かります。
それでも、突然訪れたこの興奮の機会を逃がす訳にはいかなかったのです。
口はしっかりと閉じ、顔は歪みます。とても他人に見せられる顔ではありません。そして、何度も突き入れている二本の指。
これはもう、誰のチンポでもよかった。旦那だろうが、過去の男だろうが、関係ない。今、自分を逝かせてくれさえすれば、それはどうでもいいのです。
そして、訪れる最後の時。隣では、若い女がまだ、『ハァ~…、アァ~…、』と繰り返しています。それももう関係ありません。
母にはもう、その時間なのです。押しあてていた壁から耳は離れ、もう気兼ねなく濡れたオマンコを掻き回すことが出来ます。
そして、爪先は上がり、母は最後の時を迎えるのです。
『アァ~ン!!…、アアァ~!!…、』
もちろん、それは母の心の中で叫ばれていた声。心の中で、思いっきり喘いでやりました。満足してやったのです。
事務所へと戻った母。火照り気味の身体に、とこか心地よさを感じます。デクスに前のめりになり、高まった身体を沈めます。
その時でした。205号室が開き、主任が出てきたのは。『
松下さん、ありがと。よく寝たわぁー。ああ、使ったから、『掃除待ち』にしておいて。』
主任はフロント越しに母にそう伝えると、リュックを背に帰って行きました。そんな母は、彼女の言葉に企みを感じました。
それは、『掃除待ち』という言葉。そうすれば、何も知らない夜勤のおばさんが証拠を消してしまうからです。
主任が駐車場から居なくなり、母は急いで205号室へと駆け込んで行きます。照明をつけ、たった今まで
オナニーをしていたそのベッドに目を向けました。
ちゃんと布団は掛けられています。その布団を剥いだ時、加奈子と言うバカ女が、ここで何をしていたのかという証拠を見つけてしまうのです。
敷き布団には、黄色いバスタオルが敷いてありました。それをめくれば、僅かに濡れているのがわかります。
そして、その場所は人間の下半身付近。つまり、今出ていった女が、その股間から何かを流してしまったことを物語っています。
母はバスタオルをもう一度敷き直して、元の状態へと戻しました。照明を消して戻ろうとしますが、あることが気になり、また布団をあげます。
そこにそっと手を延ばし、母の手はあるものを広いあげるのです。
『お前、マン毛くらい拾って帰れよー!』
※元投稿はこちら >>