平日の朝、出勤した母が見たのは、空室だらけのコンピュータの画面。大雪の影響で、昨夜は客はほとんど来なかったらしい。
確かに道端にはまだ雪が残り、そのためか、母も一枚余計に服を着込んでいる。『だから、今日はお掃除はお休み。』、同僚に聞かされたのはその直後。
こんなことは、母が働き始めて初めてのこと。夜勤の連中が来るまで、このホテルの従業員は母だけなのだ。
フリータイムが始まったが、それでも客足は鈍い。寒さの影響か、常連が2組入っただけで、あとは途絶えてしまう。
お昼を過ぎた頃、突然の訪問者があった。週に数回しか顔を出さない、ここの主任の加奈子さんでした。母を面接をした、あのデブスです。
彼女が同じ空間に入ったことで、くつろぎ掛けていた母も少し仕事に身が入ります。そんな母に、主任さんが突然声を掛けて来ました。
『松下さん?205号室、開けてくれん?私、ちょっと夜まで寝たいから。徹夜でコンサート行ってたのよー。』
母は少し呆れていた。普段、どこで何をしているのかも分からず、そんな女が徹夜でコンサート。そして、私的に部屋で寝させろと言う。
しかし、ここは彼女の父親のホテル。母に、どうこう言う理由はありません。
母は彼女にカギを渡し、部屋を『使用禁止』にしました。そうしないと、この部屋をお客が選んでしまう可能性があるからです。
大きなリュックを抱え、部屋へと消えていくバカ女。廊下のカメラに映る姿を見れば、確かに仕事をするような格好ではありません。
主任が消え、また事務所に平穏が訪れます。客足が延びそうもないため、気を緩めたい母ですが、やはり主任がいるためそうも行きません。
書類をこなし、開いた時間で普段やることもないフロント廻りの整理もおこないます。
そんな時でした。客室カギの保管場所に、ある紙を見つけます。それを手に取ると、『浴室、水漏れ』と書いてあります。
『なに、これ?』、母は気になり始めました。きっと、交代の女性が母に伝えそこなったのです。
母は慌てて、その部屋のカギに手を掛けました。しかし、その手が止まります。その部屋とは206号室。今、主任が寝ている隣の部屋だったからです。
母は考え、カギを握り締めました。『ちょっと見に行くだけ。静かにすれば…。』、と細心の注意を払うことにします。
206号室の扉は、とても静かに開けられました。浴室の扉も同様に、音も立てずに開かれます。そして、照明をつけ、浴室を見渡します。
一瞬、意味が分かりませんでした。『水漏れ』と書いてあっただけに、音を立てているとも思っていたからです。
しかし、そんな大袈裟なものではなく、蛇口を伝って滲み出ている程度。それを見て、安心をするのです。
風呂場の扉をキッチリと閉め、すばやく出ようとした母でしたが、一瞬、立ち止まります。見たのは、205号室の壁。
隣の部屋の間取りを知っているだけに、この壁のすぐ向こうにあるベッドでは、主任はのんきに寝ているのです。
『フッ…、』と呆れた声を吐き、事務所へと戻ろうとした母。しかし、ある音でまた足を止めてしまいます。
それは浴室の漏水の音でもなく、風の音でもありません。隣の部屋から聞こえてくる、かすかな女の声でした。
母は仕事履きを脱ぎ、客室へと入りました。そして、主任が眠る部屋の壁にそっと耳をあてます。
そこは静かでした。テレビもついてなく、無音の空間が広がっているようです。『勘違い。』、そう思った瞬間でした。
ゴソゴソと布団が動き、主任が目を覚ましていることが分かります。しかし、それだけではありませんでした。
彼女の口からは、かすかに『ハァ~…、ハァ~…、』と声が漏れているのです。
『何をしてるんや、このバカ女は~…。』
普段の母であれば、そう思ったことでしょう。しかし、この日は違いました。53年生きてきて、初めて同性の生のオナニー声を聞いてしまったからです。
そして、おなじ女だから分かります。主任は、今まさにオナニーを始めたばかりなのです。
聞こえてくる、若い女の荒い呼吸。足で布団を掻き、『ハァ~…、ハァ~…、』と自分の世界へと入っています。
母の頭の中には、もうデブスの主任の顔も浮かびません。そして、もう一人。壁に耳をあてながら、男性器をしごいていたあの少年のことも。
浮かんでくるのは、必死で身体を満たそうとしている30歳の若い女の姿でした。
母の手はズボンのボタンを緩めると、そのままパンティーの中へと滑り込んで行きました。
隣から聞こえてくる加奈子の声と合わせるように、自分のオマンコにも強い刺激を与えてます。
すぐに濡れてくれるソレに指が入るのには、そう時間は掛かりませんでした。
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