『川田さん?…、僕と付き合おうやぁ~?もっと、いいことしてあげるからさぁ~。』
平然とした顔で玄関に立つ大野がそう言っていたのは、加代子さんの中へと指が突き入れられてから、僅か数分後のことでした。
下げられてしまったパンティーを急いで引き上げ、ようやく立ち上がる彼女。もちろん、その股間はびっしょりと濡れてしまっています。
彼の指で、イカされてしまったばかりなのですから。
『バカなこと言わないでよっ!もう二度とお店には来ないでよっ!』
強く言い切った彼女でしたが、大野は顔色を変えません。そして、『川田さん、気持ちよさそうにしてたよぉ~?』と笑っても来るのです。
そんな川田を、両手でお店の方まで押して行きたかった。しかし、犯されたばかりの男の身体に触れるほどバカではない。
触れた瞬間、また何をされるのか分かったものでもないのです。
そう言う意味では、大野は紳士でした。玄関の扉を開き、素直にまたお店の方まで戻って来たのです。
『リノってホテル知ってます?私、日曜日の朝の10時からそこで待ってますので、川田さんも来てください。』
大野の口から放たれた言葉。『この男、バカにして…。』と加代子さんの頭を巡ります。しかし、ある言葉か彼女の中にインプットされてしまいました。
それはホテルの名前。僕と加代子さんとが何度も使ったことのあるホテルです。
そして、日曜日の10時。日曜はお店の定休日。10時は、必ず平日のその時間に買い物にくる近所のおばさんがいるため、忘れることはないのです。
『バカなこと言わないでよ!早く帰ってください。』
加代子さんのこの言葉に、大野は『はいはい。』と言って、あとを去ります。しかし、彼には自信がありました。
加代子さんのような真面目そうな年配の女性とも、何人も付き合って来ていたからです。『川田さんは、日曜日に必ず現れる。』、確信めいていました。
大野が去り、お店のドアは一時的に下ろされました。加代子さんは住宅へと戻り、新しい下着を持って風呂場へと向かいます。
急いで全裸となり、流れ落ちるシャワーの下に立ちました。濡れて汚された股間は、シャワーのお湯が洗い流してくれます。
その時でしょう。彼女の頭に、彼氏である僕の顔が思い浮かんだのは。大野にもてあそばれていた時には、そんなことを考える余裕もなかったのです。
『私、なにも悪くありません…。あの男に指でされてしまっただけで、身体までは絶対汚されてません…。』
心の中で彼氏に謝りながら、汚された股間洗おうと指がなぞります。そして、人差し指がオマンコへと触れた瞬間、ビクッと身体が反応をしました。
その反応に、彼女自身も驚きます。自分でも気づかないほどに、大野の手でオマンコは解されてしまっていたのです。
加代子さんの頭に、また僕の顔が大きく浮かびます。
『ナオちゃん、消して…、さっきのこと、消して…、』
加代子さんの頭の中を満たしていく、僕の姿。もう見慣れた男性器はハッキリと形取られ、加代子さんの空想は広がっていきます。
触れる彼女の手でそれは膨張をし、もういつでも迎えられるものとなっています。キュッと音を立て、流れていたシャワーは止まりました。
訪れた一瞬の静寂。そんな中、人の手が肌に擦れ、音を立て始めました。きれいになったはずのオマンコはまた刺激をされ、汚れ始めるのです。
『ナオ…、ナオ…、』
平日のお昼。僕の知らないところで、僕の名前が呟かれていました。架空の僕は、彼女である加代子さんの身体を満足させているようです。
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