『孫かぁ…、抱きたかったやろねぇ~…。』
寂しそうな顔を見せる彼女に、僕は話を合わせることしか出来ません。それでも彼女は笑顔を見せ、『こればっかりは仕方ないよぉ~。』と席を立ちました。
僕の川田くんへの一周忌のお参りも、これで終わりを告げることとなるのです。
時刻は午後2時。リビングには、僕と川田くんのお母さんの二人だけ。出掛ける予定もないので、日曜日のゆっくりとした時間が流れて行きます。
『ねぇ~?…、アレ来たぁ~?』
静かな時間を遮ったのは、僕のこの言葉でした。『なにがぁ~?』と答えた加代子さんでしたが、僕の目を見ただけで、それが何かわかったようです。
『ああ、来たわよ…。』と言って、目を反らせた彼女。その顔は、何かを取り繕うとしています。
『見せて、見せて、』とはしゃぐ僕に、彼女は呆れたような顔をしながら、2階へと向かうのでした。
取って来るには時間が掛かったのかも知れない。きっと彼女もこれを持っていけば、どんなことをさせられるのかを分かっているのだ。
階段を降り、リビングに現れた加代子さんの手には、大手通販会社から送られてきたであろう、小さなダンボール箱が持たれている。
テーブルの上へと置いた彼女だったが、自らそれを開けることはしない。あくまで自分の意思ではなく、僕が望んで購入をしたものだからです。
ダンボールが開き、そこには数枚の下着が納められている。色や形こそ違え、その使い道は同じなのです。
僕が最初に手に取ったのは、赤色。『これ見て~。イヤらしいわぁ~。』と言うと、加代子さんの目が曇ります。
しかし、それを置き、手に取ったのは黒色のもの。とてもコンパクトに畳まれていて、広げるまでその大きさが分からない。
両手で持ち、垂れ下がったソレは、まさにレオタードだった。生地は薄く、向こうにいる彼女が透けて見えている。
『どうするんよぉ~、これぇ~…。』
呆れたように見てくる僕を、『知らないわよぉ~。』と彼女の冷めた目が返して来ます。そして、目を合わせようとはしません。
僕はソファーにもたれ掛かり、テーブルに購入をしたレオタードを軽く投げ置きました。そして、
『加代子ぉ~?着替えてぇ~?そのまま立って、僕の目の前で着替えて見せてぇ~?』
と言うのです。下を向いている彼女の口が噛みました。男に命令をされ、断れない自分に問い掛けているようです。
『ほら、立ちなよぉ~。着替えるとこ見せてよぉ~。』と追い討ちをかけられると、彼女の頭には『いやよ!なんでよ!』と反発の言葉が浮かんで来ます。
しかし、悔しいほどにこの男は自分のことを理解して言っています。年齢差、幼さ、これを見せられるだけで、もう彼女の心は断りきれなくなるのです。
加代子さんが、ゆっくりと立ち上がります。レオタードを手に取ったことを確認した僕は、目の前にあったテーブルをずらします。
そして、『ここに来てよぉ~?目の前で着替えてよぉ~?』とお願いをしました。彼女の足は数歩進み、僕の前で止まります。
持っていたレオタードを僕の膝に置くと、生地の薄いスカートに触れ、そのボタンを外しました。スルッと腰から抜け落ちていくスカート。
中からは、ストッキングに締め付けられたパンティーが見えます。その色はイヤらしい黒色で、彼女もこの後の展開を自分なりに望んでいたことが分かります。
加代子さんの両手は、Tシャツを上げ始めました。同じく黒のブラジャーが見えますが、それよりもダイエットで引き締まった身体が目を引きます。
更に締まり、一年前とは別人のような身体になってくれています。それを見て、『加代子、ほんと痩せたねぇ~。』と誉めた僕。
しかし、今の彼女には恥ずかしさの方が勝っているようで、その表情は緩みません。
そして、テーブルに片足を掛け、ストッキングに手を掛けた時、加代子さんはこんなことを言ってくるのです。
『ナオちゃんも服を脱いで…。私に裸になるところ見せてぇ~…、』
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