【結婚】婚姻届を役所へと提出をし、男女が夫婦となること。
加代子さんにプロポーズをした時の僕は、本当にそんなことまで考えていただろうか。彼女への思いが強すぎて、他に言葉が浮かばなかっただけなのだろうか。
彼女に目を見つめられ、そんな思いが込み上げてくる。
『あのね、そんな大事なことは、ちゃんとした人に言ってあげて。あなたの子供を身籠ってくれる、ちゃんとした女の子に言うことなの…。』
そう言ってくれた加代子さんの目が、すぐに潤み始めていく。半分は、突発的だったとは言え、自分に対してプロポーズをしてくれたことへのうれし涙。
もう半分は、35歳という年齢差、息子のお友達、母親まで知る近所の男の子、身籠ることも出来ない老いた自分の身体、それに対する悔し涙でした。
そのどれを取っても、答えは『NO』としか出ては来ないのです。
彼女の言葉を聞き、己の愚かさを思い知らされました。僕が言うのは簡単、しかしそれを受けとめる彼女にとっては言葉にはし難い苦痛でしかないのです。
『わかりました…。』
そう告げると、険しかった彼女の顔が弛みます。僕がちゃんと理解を示してくれたと安堵の表情を見せるのです。
『なら、僕の人(女)になってください。僕のことだけ見ていてください。僕だけを頼ってください。僕だけを愛してください。
僕にだけ抱かれてください。そのために、僕はあなたから、旦那さんと息子さんを奪い取ります。そんな僕を許してください…。』
それは、加代子さんへの二回目のプロポーズとなっていました。彼女は視線を反らし、何かを考えています。
しばらくして、彼女の肩から力が抜けました。腰は曲がり、手は布団に着きます。その着いていた手が上がると、彼女の胸元へと掛けられました。
そして、唯一残っていたブラジャーのホックを外し始めるのです。露になる、大きな2つの乳房。
加代子さんの手は胸へとあてられると、『見て、これ~?ひどいでしょ~?』と老いて垂れ下がった己の乳房を呆れるように笑って答えます。
そして、正座した太ももを広げ、股間を指差して、『こっちの方も醜くない~?思わなかったぁ~?』と、僕に賛同を求めてくるのです。
そう言った彼女は、僕の目を見ます。その目は潤んでいました。この身体を愛してくれる僕を、彼女は不憫にさえ思っていたのです。
『裸です…。私には、もう何もありません。これが私の全てです。こんな女でも、愛してくれますか?
もし、それても愛してくれるなら、私はあなたの大切な人になりたいです…。あなたに愛されたいです…。』
それが、僕のプロポーズへの彼女からの返事となった。二人は自然と抱き合い、お互いの気持ちを確かめ合うのでした…。
隣の部屋の家族は今、寝ている娘さんの耳を押さえくれているだろうか。隣の部屋から聞こえてくるのは、夫婦となった二人の愛し合う声。
長く激しいセックスが始まったようだ。妻の胸には、すぐには消えないと思われるキスマークがつけられていく。
妻は妻で、両手を使って男性器を激しく擦っていく。『射精するならしろ!また勃たせればいい!』とそんな気持ちなのである。
上に乗り、新しい夫に初めて見せる乱暴な腰の振り。『折れてもいい。自分が気持ちよければそれでいい。』とそれは激しいものだった。
そして、身体の中へと吐き出させた夫の真新しい精液。『欲しい…、欲しい…、これ、全部欲しい…。』と締めるオマンコが全てを吸い上げていく。
騎乗位のまま、果てた夫を見下す妻。『この男、誰にも渡さない。一生、誰にも渡さない。』と心に誓うのです。
やっと静かになったと分かり、隣の部屋の夫婦はようやく娘の耳からその手を離すことが出来ました。
顔を見合わせ、『よくやるわぁ~。』と笑います。年配の女が恥じらいもなく、喘ぎ続けていたからです。
そして、眠っている女の子。彼女はこの時、夢を見ていました。それは、数時間前に見た光景のリピートでした。
ホテルのロビーに座り、コーヒーを飲んでいる男性が自分を見て、微笑み掛けているのです。
彼女は母の身体に抱きつき、こう言いました。『恐いから、あっちいけ!』。ロビーで出会ったのは、この家族だっようです。
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