『グッ…!…、』
その瞬間、加代子さんは唇を噛んでいた。油断をしていたその身体の中へ、突然男のモノが押し入って来たからだった。
それはまるで遠慮などなく、一気に彼女の身体を貫いてしまった。慌てて、僕の顔へと延びてくる彼女の手。
『ナオちゃん、ゆっくりしてぇ~!…、お願い、ゆっくりしてぇ~!』と言い、少し困惑をしている感じがする。
僕の手は、その手を振りほどいていた。見えた彼女の顔は、対応が出来ずに焦っています。見たかった、犯される女の顔でした。
『大丈夫?』と優しく声は掛けたが、その気はない。彼女の返事も待たずに、僕の腰は彼女の股間へと叩きつけられていく。
『ナオちゃん、お願いって!…、ゆっくりしてぇ~!…、』と望む彼女ですが、その言葉がまた僕のジャマをしてしまいます。
『お前は、誰に言ってるの~?…、俺か、旦那か~?…、旦那とはそんなセックスしてたんだろ?…、旦那としたいんだろ~?…、』
そんな思いばかりが巡ります。そして、今の加代子さんを見えない旦那さんが抱いているのです。
なんとか振りほどきたい僕は、両手を上げたままの彼女の身体を抱え込みます。両手ごと、絞り上げられてしまった彼女の上半身。美人の顔も隠れました。
そして、突き入れていく僕のチンポ。『なんとか僕の方を振り向かせたい。』と言う気持ちが、暴走をしてしまうのです。
『痛い、痛いっ!…、ナオちゃん、ちょっとやめてぇ~!おばちゃん、痛いってぇ~!…、』
身体ごと、強く絞り上げられた彼女の手が悲鳴をあげていました。しかし、この時の僕には、それはとても心地よく聞こえてしまいました。
チンポは更に膨らみ、オマンコを何度も突き続けています。旦那に抱かれて喜ぶ彼女の顔など、必要がなかったのかも知れません。
いや、きっとない方がよかった。もう、チンポを満足させてくれる女性器さえあれば、後はどうでもよかったのかも知れません。
『こんなことって、ないわぁ~!…、こんなのヒドいでしょ~!…、』
聞こえていたのは、彼女の叱責だった。オモチャとして扱われている女の悲しみ、それは涙声なって伝えてられて来る。
『加代子ぉ~!加代子ぉ~!…、』と声を掛けたのは、もう取り戻せないことに気づいてなかったからです。
『ふんっ!…、ふんっ!…、』と荒い息を吐きながら、叩きつけるチンポ。気持ちとは裏腹に、ソレには確実にダメージが蓄積をされて行きます。
そして、『加代子ぉ~!…、逝くよぉ~!…、ダメ、逝く逝くぅ~!!』と叫んだ瞬間、チンポからは精液がほとばしりました。
加代子さんの子宮を目掛けて、飛び出したのです。それは、男が誇れる瞬間。女をモノに出来た瞬間ですから。
しかし、見えたのは、加代子さんの不穏な顔。『裏切られた。』という、そんな顔をしています。
ベッドへと倒れ込む僕とは違い、彼女の身体は起き上がっていきます。そのすれ違いに、心のすれ違いさえ感じてしまいます。
あの彼女の顔が、やっと理解が出来たのです。
加代子さんはタオルを手に取ると、自分の股間を拭き始めました。流れ出る精液を拭いている顔が、どこか険しいものとなってもいます。
そして、ベッドから降りるとそのまま立ち去ろうとしましたが、その足はすぐに止まるのです。
『どうして~?…、』
後ろ姿、そしてその声は震えていました。悔しくて、悔しくて、震えているのです。
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