1月4日。おばさんの頭には、白い布頭巾が巻かれていた。僕より1日早い仕事始め。彼女のお正月はもう終わったのです。
あの大晦日の夜以来会ってはなく、不意に僕を見つけた彼女は頭を下げ、自分の仕事場へと戻った。
その日の夕方。時間は15時30分、いつもより2時間も早く店は閉められて行く。彼女はそこでも頭を下げている。僕の姿を見つけたからだ。
『仕事、終わり?』と声を掛けると、『うん~。今日は早く閉めようと思って。』と言った唇。僕の中で、あの時の唇が甦っていた。
『おじゃましてもいい?』、下を向いていたおばさんだったが、僕の一言で顔色を変えたことはその雰囲気だけで分かる。
『来てくれても、なんにもないのよ?』と言った彼女だったが、それ以上のことを口にすることはなかった。
僕を連れ、奥へと向かうおばさん。表情は伺い知れないが、心中は穏やかではないのかも知れない。
いつものように彼に手を合わせ、僕はリビングへと向かった。そこにおばさんの姿はなく、遅れて入って来た彼女は普段着に着替えています。
僕がソファーへと座ると、おばさんの表情が戻りました。これはいつもの光景、それを見て少し安心でもしたのでしょう。
それでも、二人の間には壁のようなものを感じます。お互いに、してしまったあのキスのことを考えているのです。
彼女は僕に飲み物を出すと、ソファーではなく絨毯の敷かれた床に座りました。テーブルに軽く肘をつき、テレビの方を見ています。
そんな彼女に、『この前はすいません。』と声を掛けます。おばさんも意識はしていたのでしょう。一瞬の躊躇がありました。
そして、振り向いたその顔は呆れたような表情となっていて、『おばちゃんも、ちょっとビックリしたわぁ~。』と僕を見ます。
あれから4日経って、ようやく彼女の本心が聞けたのです。
『やろ?そうやろ?』、僕は砕けました。そんな僕を見て、『オホホ…、やめてぇ~。』と彼女にも笑みが戻ります。しかし、それは一瞬だけ…。
『好きです。ほんとにおばさんが好きです!』
僕の告白に、彼女の顔はまた曇ります。僕を見てくれていた目は避けられ、横を向いたまま何かを考えているようです。
しかし、ソファーから僕のお尻は落ち、考えのまとまらない彼女に迫り始めます。彼女の表情は変わりました。
テーブルについていた肘が上がり、その手は僕に待ったをします。『ナオミチちゃん、待ってよ?…、』と小さく言った彼女。
しかし、僕の両手は彼女の肩へと掛かり、ゆっくりとスローモーションのようにその身体を絨毯の床へと押し倒していきます。
『ナオミチちゃん!ちょっと待ってちょっと待って!おばちゃん、怖いから~!ちょっと怖いから~!』、彼女は慌てていました。
床に手をつき、支えようとしたようですが、それは叶わず、おばさんの身体は横から絨毯へと倒れ込んでいきます。
僕の身体がゆっくりと乗り上げ始めると、『ナオミチちゃん、ダメよ?ダメよ?』と、こっちに肘を突き出してくるのです。
僕の身体は、半身となっているおばさんの身体の上に乗り上げました。胸元には彼女の肘が、跨いだ股間は彼女の腰骨の辺りに当たっています。
抱きしめて初めて分かる、おばさんのふくよかさ。普段着で隠されていて分かりませんでしたが、思っていた以上の立派な身体がそこにはあるみたいです。
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