ドアを開けてショウコさんに先に入るように促し、続けて入る。
あ、そういえば後ろ姿見てなかったな、、、
いいお尻してるな~
思わず触りそうになるが、触りまくりたい衝動を必死で抑える。
「これは、、、どうすればいいですか?靴脱ぎます?」
ショウコさんの言葉で正気に戻る。
「あ、ショウコさんそのままでいてもらっていいですか?ヒールなんで辛いかもしれませんけど、、、」
「あ、いえ大丈夫ですよ。わかりました。」
ショウコさんはそのまま奥に入っていく。カズマはスリッパに履き替え後についていく。
「へぇ~、すごい綺麗な部屋なんですね。広いし。」
「おぉ~ほんとですね。」
ベッドルームは別になっていてリビングには立派なソファー、大型テレビ、マッサージチェア、ウォーターサーバー等が置いてある。
「少し物色します?で、ちょっと休みましょう。暑いなか歩いてきましたし。」
ホテルに入ってから、冷房が効いていたので随分と汗は引いてきていたが、グラスを二個とり、ウォーターサーバーから水を注ぎ一つ渡して声をかける。
んー、また、最初の雰囲気に戻ったな~
さっき可愛かったな~
もう平気になったのかな~?
「ありがとうございます。そうですね。ちょっと色々見たいです(笑)」
そういうと、ショウコさんは一口水を飲み動き始め、棚などを開け物色し始めた。
ふう、、、私、変じゃないかな、、、
こんなところに本当に来ちゃった、、、
さっき、会ったばかりの人と、、、
あー、緊張する~ドキドキしてる、、、
でも、変な人じゃなくてよかった、、、
男の人と手を繋いで歩いたの久しぶりだったな、、、
ダメなのに、、ちょっとときめいちゃったかな、、、
ごめんね、、、あなた、、、
これから、どうなるんだろう、、、
ショウコは、平気を装ってはいたが内心はドキドキだった。物色してはいるもののほとんど目に入ってこない。なんか色々あるんだな~ぐらいの感覚。見慣れないものが並んでいるのも分かる。今からの不安と期待両方が混ざりあい複雑な感情になっていた。
一方、カズマは、ソファーに座り卓上におかれたホテルのサービス内容など書かれたものを読んでいた。まあ、こういうのはどこも似たり寄ったりってとこか。ベッドルームを覗きに立ち上がる。こちらも随分と広い。特徴的なのはベッドの頭の方が壁にくっつけておいてあり、左右は一メートルくらい空いてるだろうか、足元はさらに広く空いている。二メートルくらいかな。さらにそこの壁はなぜか全面鏡張りだ。
なんで、ここが鏡?面白いな~
まあ、鏡は悪くないか、、、
色々と思案して、ソファーに戻った。
色々と見て回っていたショウコさんも戻ってきてソファーに座る。
「どうでした?」
「ええ、なんかなんでも揃ってるんですね。至れり尽くせりって感じです。高級ホテルみたいですね。ていうより、こっちの方がすごい?って感じです。」
「そうですよね、部屋によって色々あるんでしょうけど豪華ですよね」
「あ、コーヒーとかお茶飲みますか?いれますよ。」「じゃあ、お茶をお願いします。」
立ち上がり用意されていたお茶をいれるショウコさん。普段もこういう風に動いてるんだろうか、と眺める。美人にいれてもらっている、こんなことだけで幸せに感じる。男はほんと単純だ。
少し会話を楽しみながらお茶をまったり飲み終えると言う。
「あっちの部屋にいきませんか?」
、、、、
少し間があった後答える。
「はい」
カズマは立ち上がり手を差し出す。ショウコさんは迷うことなく手を預け立ち上がり、そのまま手を繋いでベッドルームに向かった。
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