ベンチの側に着くと広場の方を向いた。ベンチもそちらを向いているが見渡せる感じはない。木々の隙間から人が動いているのがチラチラと見えるが、向こうからこちらが見えることはないだろうなと思う。それでも右手を胸が隠れるように上げた。
「残念、ほとんど下は見えませんね。まあ、こっちのほうが逆にいいかな。」
カズマさんが何を意図して言っているのかよく分からなかったが、何かするつもりなのは分かる。カズマさんは繋いでいた手を離し、少し離れて正面に立ちこちらを向く。
「ショウコさん、服捲くって胸見せて下さい。服の上からだけじゃしっかり分からないから、どんなおっぱいしてるか見せて下さい。」
え?ここで?
カズマさんの向こうには子どもたちが遊んでいるのも、親達も見える。
「え?あの、、、今、、、ですか、、、?」
言いながら左右を確認する。人は一度も来ていないし、今もいない。
「もちろんですよ。露出好きでしょ?一人で公園のベンチに座ってノーパンで股開いてマンコ晒して興奮するくらいですもんね。おっぱい出しましょう。乳首どんなになってるか確認したいですから。まさか一人では出来ても、僕の前ではできないとかないですよね?」
先程もそうだったが、過去の自身の痴態は異常に恥ずかしく更に興奮させる。露出して興奮する事は間違いない。ただ、スカートで脚を広げるのと服を捲くって胸を出すのとでは全く状況が違う。もちろんスカートで脚を開いて座る事は恥ずかしいはしたない行為であり、意図的に見せる為にするなんて事は破廉恥極まりない。それでも、意図せず開いたり無意識に開いてたりすることは、めったにないが気付いた時に恥ずかしく思うことがないこともない。そういう状況を装いながら前だけを注意していれば見られることもない、と思ってやった。ただ興奮してスカートを上にずらしてまで開くという大胆でみっともない行為は、自然と開いていたとはとても言えない状態になっていたのだけれど。今思い出しても恥ずかしくドキドキしてくる。前だけを注意していればと思っていたが、あれはどこから見てもスカートの中を見せていると分かってしまう行為だった。マンションの上から見かけた人がいたとしたら、完全に変態だと思われている。露出と言われてもおかしくないかもしれないけど、スカートに覆われているし脚を開くだけだから露出行為とは全く思っていなかった。今からしようとすることは違う。完全に露出だ。しかも、見えないだろうとはいえ遊んでいる子供達が、親達が視界に入る場所に存在する。そんな場所で破廉恥な非道徳的なことをするなんてと思ってしまう。それでも、やらない選択肢はない。それに、こういう状況だからこそ、より興奮してしまうことも分かっている。
「いえ、、、、大丈夫です、、、、」
ただその前に、ずっと気になっていることを言っておこう、そう思った。
※元投稿はこちら >>