久しぶりにショウコさんと会う。わざと間を空けた。どんな感じになったか楽しみでしょうがない。今日は今までと違って少し早い。向こうからの指定で、帰りが遅くならないようにだと思う。車に直接来てもらうようにした為、駅のロータリーに車を止めて待っている。もちろん駅は今までと違うところだ。初めて事前に指示をしたが、返事があっただけで特に反応は無かった。きっとノーブラで出歩くのは初めてのはず、かなり戸惑ったと想像しているがどうだろうか。今までと違う行為に、どういう思いが湧き上がっているだろうか、想像するだけでワクワクする。もうそろそろだろうなと思いつつスマホゲームに勤しむ。
コンコン
しばらくすると助手席の窓を叩く音がする。振り向くとショウコさんが立っている。会釈して、どうぞと身振りで伝え、ドアが開けられた。
ガチャッ
「こんにちは。」
「こんにちは。どうぞ~」
「はい。お願いします。」
ベージュのコートに身を包んだショウコさんが乗り込んでくると、車内にいい匂いが漂う。ショウコさんの雰囲気が随分変わった。冷たい人を寄せ付けないようなオーラは一切感じられない。柔らかくなったというわけではないだろう。服装は前回の方がフェミニンな感じに思う。といっても今はコートに包まれているのでよくわからないが、そのコートはカチッとしている。化粧も変わらない。が、表情から色気が滲み出ている。溢れ出る色気を抑えることが出来ず周囲に漂わせている、という感じだろうか。今まで以上に人の視線を集めているのではないかと想像できる。
「では、行きますね。」
車を発進させる。まず、ショウコさんの現状を確認する為に予定している場所へ向かう。
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