一気に引いたはずの興奮が蘇ってくる。こんな所で自慰行為をし絶頂に達した事を全部聞かれていた。その上、おしっこを漏らした事もきっと分かったはずだった。羞恥が、絶望を上回っていく。イッておしっこを漏らすという初めての経験を同性の見知らぬ人に知られてしまった。それ以上に、こんな場所で、しかも人がいる所でおしっこを漏らすほどの絶頂に達してしまった事の恥ずかしさにドキドキしてくる。少ない経験とはいえイッておしっこを漏らす事なんてなかったし、カズマさんとは何度も何度もイッたのに一度もそんな事はなかった。普通に考えてそういう事にはならないはず。聞いていたあの人も普通に考えてそんな経験はないのではないか?それが、トイレでオナニーしてる変態がイッたと思ったら漏らしたのだ。人が入ってきた事も気付かず卑猥な音を立ててオナニーに夢中になり、おしっこを漏らすほどの絶頂を迎えるとか、どれだけ頭おかしいと思われただろう。今出ていけば、どれだけの軽蔑した視線が浴びせられ見下されるだろう。
ぁぁぁ、、、、
もちろん出ていくわけもないし、出ていけるわけもない。早く外に出て行って欲しいと思っている。なのに、そんな想像をして興奮している。人じゃないものを見るような視線、淫乱雌豚にふさわしい扱いにゾクゾクする。
コツコツコツ、、、、、
そんな事を考えていると、足音が遠ざかっていくのが聞こえてくる。ほっとした。どんな変態が出てくるのか顔を見ようと待っているのではないかと思うくらいだった。もう少し様子を見てから出よう。近くにいたら、私だとわかってしまう。そんな事を考えながら、トイレットペーパーに手を伸ばし拭き取る。当たり前のように愛液が溢れているため完全に綺麗にする事は出来ない。それでも、ずっと悶々としていた気持ちが満たされ楽になった。カズマさんが言っていた通りに快感を得て想像以上に興奮した。聞かれちゃうって興奮して本当に聞かれてしまうとは思わなかったが、それすらも望んでいたのかもしれない。イッておしっこを漏らすのも羞恥と情けなさに開放感がプラスされ癖になりそうな気持ちよさだった。
ふと時間を確認する。もう日付が変わる前に帰るのは無理だ。一応主人に連絡をいれないと、と思う。一人でこんなに遅くなるのは初めてだ。うまく理由を考えなくてはならない。とりあえず、何時頃になりそうということと謝罪のメールだけ送っておいた。
※元投稿はこちら >>