「じゃあ、行きますね。」
「はい、、、お願いします、、、、」
ぁぁ、、、、
ダメ、、、、、、
もう大丈夫と思ったのに、、、、、
座った助手席で少し放心状態になっている。
帰るための心の整理もでき、体の疼きを抑え込んでいたというのに、キスで全てが崩壊した。拒否する事も出来た。でも、心も体も欲していた。きっとされるんだろうな、いや、して欲しいなと望んでいた。唇が触れ舌が侵入してくると自然と絡ませ吸い付いていた。口の中で這い回る舌の感触が気持ちよく、絡み合う唾液の卑猥な音に蕩けていった。夢中で吸い付きそれに応えるかのように吸い付かれる。抱き締められお尻を触られ、自分が求められている事が心地よく溺れていく。これから帰るからと気持ちを入れ替えたそばから、主人ではない男と一心不乱に快楽を求めてキスをする。ふしだらで淫乱な私、慰み者として求められているだけだと分かっているのに、今日はもう続きがないと分かっているのに求めてしまう。想像もできないような淫らで恥ずかしい情けない惨めな事で興奮して得る快感が忘れられない。火照ったままの体が疼いて仕方がない。慰み者として扱われることに幸せを感じている。もっともっと楽しみたい、次はどんな事をするんだろう、どんな痴態を晒させられるのか、いやらしい言葉を叫んでいっぱい気持ちよくなりたい、無言の車内でそんな事を考えながら、暗闇を照らすライトの先をボーッと見ていた。
「ショウコさん、ショウコさん!」
、、、、、、、、
「ショウコさん、もうすぐ着きますよ!」
、、、、、、
「、、、、あ、す、、すみません。」
いつの間にか、寝てしまっていたらしい。会うのが二回目でたいして親しくもなく、いや、誰よりも濃密な関係ではあるけれど、運転してもらっているのに寝てしまうなんて、慌てて座り直した。
一気に目が覚め、申し訳無さと、色んな意味で恥ずかしさが込み上げ、体が紅潮してくる。
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