「きゃっ!」
瞬く間に亜希子は鮫島に押し倒されていた。
彼女は鮫島から逃れようと必死にもがくも、体格の良い彼にとってはなんということはない。
むしろもがくほどに彼女の喪服は乱れ、中に着た白い襦袢までもはだけてゆく。
鮫島は亜希子の腰元に跨りながら、勿体ぶるように黒いネクタイをグイッと緩めた。
『あれからもう1年も経ったんだ。なぁ、そろそろ俺に心を開いてくれてもいいんじゃないか?』
鮫島が顔を近づけ亜希子の唇を奪おうとする。
亜希子はそれを拒み顔を横に背けた。
『先代もよくこんな強情な女を嫁に娶ったもんだぜ。まぁそこがたまんねぇんとこなんだけどなっ!』
鮫島は言い終わると同時に、はだけた襦袢を掴み勢いよく左右に剥いだ。
「きゃっ! やめて!」
彼女の色白な胸元が露わになる。
かすかにのぞく黒いレースのブラジャーがより一層肌の白さを引き立てている。
『和装に洋物ブラジャーとはいただけねぇなぁ』
亜希子は咄嗟に両手で胸元を覆い隠すも、鮫島に掴まれすぐにどかされてしまった。
『このでけぇ乳はいつ見てもたまんねぇなぁ。旦那にも夜な夜な揉まれまくったんだろ? ん?どうなんだ?』
腕を掴まれた亜希子は必死に抵抗するもののびくともしない。
『ふん、そんなにここをどいてほしいか?』
鮫島が鼻で笑いながら言う。
亜希子は首を大きく縦に振った。
『仕方ねぇ、俺だって惚れた女にあまり手荒な真似はしたくねぇからな』
そう言うと鮫島は彼女の上から体をどかした。
亜希子ははだけた胸元をすぐに喪服で覆い、部屋の隅にうずくまった。
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