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画面には白いシーツにくるまれた大きなベッドが映し出された。部屋の2面に鏡をあしらった意匠が凝らしてあり、一見してラブホテルの一室であることがわかった。やがて画面右側3分の1がタオル地の様なもので覆われたが、すぐにそれがR田が羽織るバスローブであるとわかった。続いてR田の整った顔が近距離で映し出される。画面のなかのR田はこちらをみたり、ベッドの方をみたりとせわしなく、カメラが動くことで大きな雑音も入ってきた。恐らくカメラの位置を確認しているのだろう。位置が定まったのかR田はにっこりと笑うと、こちらに向けてウィンクをした。その後、こちらに膝を向ける形でベッドに腰かけ、床頭台にある照明調整パネルを弄っていたが、満足したのかカメラの右後ろあたりに視線を固定したまま動かなくなった。恐らく美〇子はシャワーを浴びており、浴室に通じるドアなり、通路なりがカメラの右後ろ方向にあるのだろうと容易に想像ができた。R田が言っていたように、小型カメラの映像とは思えないほどに精細な画像であることに驚いた。そのままひとつ目の動画ファイルの再生が終了した。およそ5分程度に分けて記録されているらしい。期待に胸を膨らませてふたつの目のファイルを再生した。数10秒ほどは先ほどと同じ光景が映し出されていたが、突然R田がにこりと笑い、両手を広げて立ち上がった。画面右側から中央のR田の方向にバスローブを着た髪の長い女性が歩いていく。そして両腕を広げたR田の胸にその身をゆだねた。その女性は紛れもなく美〇子だった。ふたりは立ったままキスを始める。R田はカメラの位置に配慮しながら巧みに身をよじり、R田の口唇や舌を恥じらうことも忘れて追い求める美〇子の口元が画面に映るようにしているようだった。
「少し明るすぎない。」
「これ以上暗くしたら何もみえないよ。」
有無を言わさずキスを続けながら、美〇子のバスローブの腰ひもをほどき、器用に片方ずつ腕を抜くとストンとそれを床におとした。美〇子は下着だけの姿にされたことも忘れ、しきりに腰をよじりながらR田の舌を貪り続ける。美〇子は縁に金色の刺繍がさりげなく施されたダークブラウンの下着を着けており、下はハーフバックで、先日私が白衣を通してみた当にあのパンティーだった。美〇子はテニスを趣味にしているだけあって腰のくびれや小股の切れ上がりは見事だが、対照的に腰や太ももは肉感的で白い肌にエロティックな暗色の下着が良く似合っていた。R田は美〇子から顔を少し離して「きれいな女性は下着もお洒落だぁ。」と褒めることも忘れない。美〇子はもうそんなことどうでもいいからと言わんばかりに、完全に弛緩した表情でR田に顔を近づけると再び彼の唇を吸う、そして真っ白な左右の太ももをすり合わせるようにしてせわしなく腰をよじった。
頃合いとみたのか、R田は激しくキスを続けながら背中に手をまわしてブラジャーのホックを外した。美〇子はR田の首にまわしていた手で慌てて自分の胸を覆う。同時にR田は自身のバスローブも脱ぎ捨てた。R田の引き締まった体と、ボクサーパンツの上からでもよくわかる逞しい股間の武器があらわになった。美〇子はR田のあつい胸に顔をあてると、先ほどまで自分の胸を隠していたその手でR田の物を品定めするかのように下着の上からそれをまさぐり始めた。両手がペニスを触ることに忙しくなったせいであらわになった美〇子の胸は決して大きくはないが、小さくもなく、かたちも美しく、桃色の先端は未だ重力に負けることなくツンと上を向いている。その後も美〇子は激しくR田の唇を吸いながら、股間をまさぐり続けていたが、少しずつ口づけをするポイントを首へ、そして胸へ、さらには胸から臍へと下げていき、最後には跪いた。カウパー腺液が滲んでシミの広がり始めたボクサーパンツにも幾度も口づけをして、その感触を味わっていた。やがて美〇子は潤んだ瞳で物欲しそうに、そして媚びるように、仁王立ちしているR田を見上げた。R田は優しい表情で頷くと、美〇子の頭を撫でた。餌をお預けされていた飼い犬が、飼い主の「よし。」の声を聴いた瞬間のように、美〇子はR田のボクサーパンツを引き下げた。下着によって抑制されていたそれは、解き放たれたように弾きだされ、そそり立った。美〇子は弛緩しきった表情でそれを見ながら、「はぁぁぁあ。」とだらしなく声を漏らすと、鈴口を覆っている粘り気の強い、透明な体液をチロチロと舐め始めた。美〇子が今度はR田のペニスを貪ることに夢中になったのを確認すると、R田はカメラの方を向いて、軽く舌を出しながら微笑み、再び画面に向かってウィンクを送ってきた。
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