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動画は肩にバスタオルをかけた髪の長い水着姿の女性が画面を横切って、ホテルの一室に置かれていると思われるベッドに腰かける場面から始まった。女性は黒いトップスにヒョウ柄のような色調のショーツといったツートーンのビキニを着けている。ベッドにはチョコレートのような肌の色の男性が横になっている。肌の黒さのためか、彼の足底のみがやけに白くみえる。彼女は彼の腰のあたりに腰かけると、彼の水着を脱がせた。水着の下には黒いサポーターを着けていたが、その黒く薄い布切れのしたで長大なものがとぐろを巻いて鎮座している様子がわかる。女性はサポーターのうえから、これを撫でまわし、呆れたような笑いを浮かべて顔をあげた。かなり酔っている様子の美〇子だった。
「An Amazing smooth textured skin! Slip your bikinis.」彼も相当酔っているようだ。
「サンキュー。」美〇子は褒められたのがわかったらしく、ペコっと頭を下げた。撮影中のR田が「水着を脱いでっていってるよ。」美〇子は口を尖らせてR田を恨めし気ににらんだが、躊躇する様子もなくトップスのホックに手をまわし、それを取り去った。白い形の良い胸がブルンと出現したのをみて、彼は大きな目玉をギョロギョロと動かし、真っ白な歯を見せて笑うことで喜びを表現した。美〇子が胸を露出させると、サポーターの下に鎮座していた怪物はどんどんその大きさを増し、やがておさまりきらなくなった。赤黒いその怪物の頭部がサポーターから顔を出したが、巨大化が止まる気配はない。美〇子はサポーターに隠れた部分をさすりながら、その様子に釘付けになっている。
「Ever been fucked by non-Asian’s cock?」美〇子はこちらを向いて、R田に通訳を促す。
「日本人以外とこれまで遊んだことあるかって。」
美〇子は蠢く怪物から目を離さずにその質問に答えた。
「独身時代にフランス人の男の子とある。富士登山のときにナンパされて、それで。」
私は仰天して、スマートフォンの画面から目をあげた。目の前のR田は大きく頷きながらいった。「でしょう。俺もぶったまげました。」さすがのR田も本当に驚いたようだ。夫からみれば良妻賢母の鏡のようにみえる妻たちにも独身時代があったのだ。いろいろな過去があって当然なのだが、我々を始めとして男性はあまりそのようには考えない。女性が自分にみせる姿がすべてだと思い込む。女性の亭主となればなおさらだろう。それを改めて悟らされた。
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