47
衝撃的な動画を見てからというもの、R田に会って直接話を聴きたいという気持ちが日に日に募った。病院でも外来が終わると、ホールに彼が待っていないか探してしまう毎日が続いた。しかし、そんなときほどなかなか会えないものである。
R田から連絡があったのは、私が動画メールを受け取ってから、さらに2週間ほどたった頃だったかと思う。彼の通う英会話教室の黒人講師に美〇子を寝取らせることに成功したが、亜紀もある程度開発が進んだら寝取らせなどもプレイとして検討してもよいかという内容の連絡だった。さらに驚いたことに、ひとりの女性がこちらに背を向けて、まるで長距離砲のように長大で黒光りするペニスに跨り、避妊具を使用することなく、その大部分を相対的に華奢にみえる彼女の体に飲み込んでいる写真が添付されていた。いうまでもないが、その女性は美〇子である。私はすぐには返信ができなかった。R田からは彼に寝取られ癖があると聴いたことはなかったが、セレブリティが身分の低い男や獣に犯されるようなシチュエーションに萌えるなどといっていた記憶がある。確か好きな小説のひとつが<チャタレイ婦人の恋人>だともいっていた。彼の名誉にかけて誤解のないように申し述べておくが、彼は差別主義者などでは決してない。しかし肌の色が違う男に女性が犯されるような状況が好きなのだろう。それが自分のお気に入りの女性であればあるほど興奮の度合いが高まりそうなことは、なんとなく理解することはできる。ただその対象が妻となると、即答するきにはなれなかった。その時点で私が受けていた刺激は充分なものだったし、それ以上を想像する余裕すらなく、ある意味で打ちのめされている部分もあった。結局、それについては少々考える時間をくれと返答し、ふたりで直接会って話そうと提案した。R田の望むところであったようで、その翌日の仕事あがりにふたりで飲むことになった。
※元投稿はこちら >>