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私は官舎に戻ると、先ずはR田に謝罪のメールをいれた。そして、あれだけ豪語しておきながら、土壇場で自分でも予測できなかった行動をとった自分の不甲斐なさに呆れた。R田は気にしないでくれと言ってくれたが、心中では「それみたことか。」と笑っていただろう。私は妻の寝取りそのものを中止して欲しいとは思っていないが、実際にそれを目の当たりにする勇気はないようだと、率直に伝えた。彼は、それも当然の反応だと支持的に応えてくれた。あとはなにもモーションを起こさなくても、妻から誘ってくることは間違いないが、このまま計画は続行させても良いか、また彼の本心としては是が非でも続行させたいと思っていると伝えてきた。ゴーサインを出したところ、私から要請があるまではこれまでの様な報告は行わないので、何か必要があれば、遠慮なく連絡をしてくれと締めくくられていた。
妻は若い頃からセックスに関して淡泊だった。結婚してからも夫婦生活に対してはあまり積極的ではなく、それは子供をふたり産んだ後も変わりはなかった。そんな妻にも雌の一面があるとすれば、見てみたいと思った、心底そう思った。そしてその思いが今も大きくなっている。
R田でのマンションでの出来事から2か月が経った。この2か月の間、幾度もR田に妻との進捗を尋ねようとしたが、直前で怖気づくことが繰り返されていた。しかし、ある日、医局内の行事で強かに酔って官舎に帰った晩、酒の勢いをかりてR田にメールした。妻の仕上がりはどうだと。R田からはすぐに返信があった。<順調です、先週の亜紀さんです。>のひとことと動画ファイルが添付されていた。動画は非常に尺の短いものであったが、私にとっては物理的な刺激がないにも関わらず、熱いものが噴出してしまうほどの凄まじい刺激を有するものだった。
動画のなかで亜紀はR田の横に座り、スカイブルーの派手なショーツ一枚の姿で画面に向かって両足を大きく開脚していた。そして、そのショーツには<Property of 〇to>と白地でプリントされていた。Property of 〇to、すなわち、〇人の所有物と。
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