俺は校庭の隅にあった、平均台に座った。
藤井サンも隣に座った。
俺は「すみません。急に相談のお願いしちゃって。」と改めてお礼を言った。
藤井サンは「大丈夫。だってあんな態度取られたら気にしちゃうよね。」と言っていた。
そこからは、花園サンの性格とかの話を聞いた。
俺は「藤井サンは、花園サンと友達になって長いんですか?」と聞いた。
藤井サンは「仲良くなったのは中学からだよ。私って小学生の頃から身体が弱くて、あまり学校も行けなかったから、友達が出来なかったの。」と言った。
真美先輩が教えてくれた通りだった。
藤井サンは「中学生の時にイジメられててね…あんまり学校行かなかったんだ。それで学年が変わった時に、久しぶりに部活に顔を出したの。そしたら、途中入部していた花園サンがいて仲良くなったの。」と言っていた。
藤井サンは入学当初から美術部で、花園サンは学年が変わった時に途中で入部したらしい。
藤井サンは「そこから仲良くなったんだけど…ちょっと難しい性格だよね。」と苦笑いしていた。
俺は、藤井サンに1番知りたい事を聞けずにいた。
どう切り出していいか分からなかった。
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