学校の方も2学期が始まりしばらく経っていた。
田村の彼女、あっちゃんはどうやら俺との関係は内緒にしてくれてるらしかった。
たまに校内で真美先輩を見掛けては「また真美先輩とヤリてぇなぁ…」と思ったりしていた。
あと、原チャリの免許を取りに行った時に、たまたま同じように試験に来ていた同学年のマサト【仮名】ってやつと話すようになったり、たまに遊ぶようになった。
仲良くなったのは俺だけで、田村やトオルは気に入らないようだった。
マサトはちょっと不良でイケメンだった。
ただ身長が低くかった。
マサトの彼女で奈緒子ちゃん【仮名】って娘がいた。
まぁ、マサトと遊んでいれば、この奈緒子ちゃんとも顔見知りになるのも当たり前だった。
奈緒子ちゃんは、美人ってほどでは無いが、男が好きな顔をしていた。
なんて言うか、男の性欲をそそる顔って言うか。
顔だけじゃなく、身体も良さそうだった。
それは制服の上からでも分かった。
この奈緒子ちゃんはいつも「マサトってさぁ、凄いんだよ!」とか「マサトがさぁ、こんな事してくれて…」とか言ってばかりいた。
いつもマサト、マサト、マサトって言っている女の子だった。
俺は「奈緒子ちゃんはマサトにゾッコンなんだな」って思っていた。
だけど、田村の彼女のあっちゃんや、陽子ちゃんなどの女子からは違って見えるらしい。
陽子ちゃんは「あぁ。アレは彼氏に対してのブリッ子だよ。あの奈緒子って子は軽いって噂があるし。私は仲良くなれないな、」って言っていた。
つまり、マサトと奈緒子ちゃんは、同性同士からは嫌われるカップルだった。
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