その日の内に石川サンから電話が来て、夜中にやる事になった。
俺は石川サンの電話を受けてから無性にムラムラしてしまい落ち着かなかった。
待ち合わせの時間より少し前に、俺は家から忍び出て、歩いて待ち合わせ場所に向かった。
歩いて行けるくらい、石川サン家は近くだった。
待ち合わせ時間は深夜の1時前くらいだった。
石川サンから指定された場所は、石川サン家のブロック塀の角にあるゴミ捨て場の奥だった。
電話で言われた時は良く分からなかったが、とりあえず向かった。
石川サン家は住宅地に有った。
ただ、恵子サン家のような新興住宅地ではなく、古い住宅地だった。
だから、住宅地内には農家があったり、やけにでかい家が有ったりと各家々が違っていた。
石川サン家のブロック塀の角へ行ってみた。
確かにゴミ捨て場の緑のカゴがあった。
俺は、その場所を見て石川サンが言っている事が分かった。
ゴミ捨て場のカゴの裏に狭い道があった。
路地とも言えない位の狭さで、石川サン家のブロック塀と、隣の家のブロック塀に挟まれていた。
ブロック塀も、古い住宅だからなのか、高さがあった。
俺はゴミ捨て場のカゴの裏に周り、そのブロック塀に囲まれた狭い道を歩いて行った。
人が歩くのが精一杯の幅で、ちょっとカーブしていたから、ゴミ捨て場からは見えなかった。
進行方向で言うと右側が石川サン家で、ちょっと進むと、石川サン家のブロック塀にアルミのフェンスがあった。
フェンスの向こうは、石川サン家の勝手口だった。
さらに奥に人影があった。
パジャマ姿の石川サンだった。
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