人妻熟女 官能小説

胸糞注意】

その日の午後から会社を休み、俺は4時過ぎにN公園の第１駐車場奥の

人目につかぬ場所に自分の車を停めた。そこから100メートルほどの場所に

第２駐車場があった。５時前に１台のステーションワゴンが第２駐車場に向かった。

しばらくして妻の軽自動車がその方向に走っていった。俺は心臓の拍動を感じながらも

勇気を出して第２駐車場へ向かった。二人に気付かれぬように、林の中の遊歩道

を歩いた。第２駐車場に近づくにつれて、俺のからだが小刻みに震えるのを感じた。

木陰に隠れながら第２駐車場を見るとコの字型の駐車場の奥に２台の車を見つけた。

ほかに駐車している車も無く絶好の隠れ場所だった。妻はすでに男のステーションワゴンに

移っているようだった。俺は林の中を遠回りしてその車に忍び寄った。山の影になった

駐車場は５時過ぎには暗さを増していた。車に近寄ると男の背中が見えた。妻に覆いかぶさって

いるのが分かった。キスをしているのか、それとも妻の乳首を味わっているのか、

おそらくその両方を順にしているのだろう。俺は激しい怒りにからだがワナワナと震えた。

男はきっと妻を脅迫し、妻のからだを弄んでいるに違いない。忘年会の夜に妻を酔わせ

レイプしたあげく動画まで撮影し、その動画をネットでばらまくぞと脅迫し、むりやり

肉の関係を続けているのだと思った。脅迫目的でなければ、すぐに動画を送ってきたりはしないだろう。

妻は結婚初夜のとき、俺が初めての男だと言っていた。

つまり俺は23歳の処女を引き当てた幸運な男だった。挿入の時も痛がっていた。

そんな純粋な女だから、脅迫されて男に弄ばれている妻が哀れでならないのだった。

きっと俺に知れて愛想をつかされるのが怖かったにちがいない。

俺は二人に気づかれぬように、公園の地図を描いた大きな立て看板の後ろにかくれた。そこから

は二人のいる車まで３メートルほどしか離れていなかった。注意しながら看板の陰から覗くと、

男の股間の上と思える場所で、助手席から身をのり出した妻の頭が上下していた。

男は片手で妻の後頭部を押さえ、妻の顔を股間に押し当てているようだった。

男は口を半分ほど開き顔を上に向け目を閉じていた。男の感じている顔は醜悪にしか見えなかった。

男のもう片方の手に持っているものを見て、俺はもう一度びっくりした。

それはビデオカメラだった。男は妻に自分の肉棒をしゃぶらせながら、それを動画撮影しているのだ。

変態男が自分のコレクションにするためなのか、それとも動画を誰かに売るためなのか、脅迫材料

を増やすためなのか、俺には見当もつかなかった。男は起き上がると助手席のシートを倒し、

自分のズボンを下すと妻に覆いかぶさった。妻のスカートを脱がさせパンティーも剥ぎ取った。

男が挿入したとき、車のガラス越しに妻のうめき声が聞こえた。

俺は急に小学1年のころを思いだしていた。俺の父親は母によく暴力を振るっていた。いわゆるDV男だ。

母は料理の味が甘いといっては殴られ、辛いといっては殴られた。理由もなく突然殴られることも多かった。

そんな親父だったが俺にだけは暴力を振るわなかった。DV男がよくするように、暴力を振るったあとは、

母に急に優しくなった。そしてその夜は母の喘ぎ声が夫婦の寝床から聞こえてきた。

今まで気づかなかったが、妻のセックスする時のうめき声は、母のその時の声によく似ていた。

ある日、親父が俺を殴ったことがあった。親父に殴られる母を庇おうと、

俺が必死で親父にしがみついたのが原因だった。殴られた勢いで俺は気を失った。それで母は親父との

離婚を決意した。親父はよりを戻そうと必死だったが、母は荷物をまとめると俺の手をつかんでさっさと

家を出た。別の県の小さな古アパートで、親子二人の生活が始まった。母は昼は役場の掃除婦をして、

夜はコンビニの店員をして生活を支えた。そんな母を喜ばせようと俺は必至で勉強した。みるみる

成績が伸びて、成績が良くなる俺を母は心のよりどころにしていた。進学校の高校を上位の成績で卒業し、

良い奨学金を貰って公立大学を卒業した。次は母への恩返しに孫の顔を見せようと結婚相手を探しているとき、

母が病気で倒れた。くも膜下出血だった。たった２日で天国に行ってしまったのだった。

そんな母が生きているときによく俺に言った言葉があった。

「おまえは女に暴力をふるような男になっちゃいかんよ。女を守れる男になりなさい。」

男は射精が終わったのか、車の窓を降ろすとタバコを吹かし始めた。あたりはすっかり暗くなっていた。

男の野太いが良く通る声が聞こえてきた。

「旦那は何か言わないの？」

「なんにも言わないよ」

「だって忘年会の日のビデオ見たんだろ。」

「アンタがあんなもの送ってくるから、私が会社を辞めなくちゃいけなくなったのよ。」

「さしずめ俺は酔った女を犯すレイプ犯か。でも、どうして何も話さなくて、旦那がそう思ってるって

　わかるんだい？」

「私にはわかるの。あの人純粋なんだから。私が傷つくって思ってるのよ。」

「ふーん、ただの馬鹿じゃないの？」

「ちょっと、いいかげんにして。私の旦那を馬鹿にしないで。だいいち、アンタとは遊びなんだからね。」

「俺たち、大学の時からセックスの相性最高だよな、へへ。」

「それより、アンタの奥さんどう思ってるの？」

「さあね、薄々気が付いてると思うけど、あきらめてるのかな、何にも言わない。４人の子持ちじゃ

　忙しくて、旦那のことを心配する余裕もないのかな。さ、２回戦を始めるか。旦那で満たされないぶん、

　俺がすっかり解消してやるよ。」

キスの音がしてきた。粘液の交わる隠微な音が、誰に遠慮することも無く聞こえてきた。

俺は全身の力が抜けて、公園の立て看板を背もたれにして座りこんでいた。

手品の種明かしのように、知ってしまえばそれだけの事だった。思えばここ１年仕事が忙しくて、

妻の相手は週に1度だけだった。大学時代に男とやりまくっていたのなら、妻が欲求不満になるのも

当然と言えば当然である。それを俺ときたら、妻を処女だと決めつけて満足させないでいたのだった。

俺は夜の暗闇の中で考える気力をなくしていた。後ろでは妻の喘ぎ声と、からだがぶつかり合う音が

聞こえていた。空を見上げると星空が広がっていた。

「母さん、ごめん。俺どうしていいかわからないよ。」

急に涙があふれてきた。後ろで妻の喘ぎ声に交じって男のうめき声が聞こえ、やがてあたりが静寂になった。

妻が自分の車に移動する音がした。男の声がした。

「じゃあ、また連絡するから。」

二台の車は次々にエンジンをかけると、その場を立ち去っていった。

俺はゆっくり立ち上がると、自分の車の方へ歩いて行った。







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