専業主婦に戻った妻は、いつもと変わらぬ様子で家事をこなしていた。
俺は忘年会の夜の出来事は事故だと思うようにしていた。酔わされて意識を無くした妻を森という男が
レイプしたに違いない。その証拠に妻はその後、会社を辞めてしまった。本来なら警察に被害届けを
出すところだが、妻は世間に知れるのを嫌ってそうしないのだろうと俺は思った。もしかしたら、
大学時代の知人でもあるその男を、犯罪者として追い詰めることは控えたのかもしれなかった。
俺は時々あの夜に送られてきた動画を見ては、妻に隠れてオナニーをしていた。
男の肉棒が妻の股間に出入りする光景に興奮し、妻の不機嫌な表情にも関わらず勃起している乳首に
興奮した。
それから3か月以上が過ぎ、4月が近づいていた。ある日、俺は風呂に入って出てくると妻が台所で
誰かと話す声が聞こえてきた。声を潜めてスマホで誰かと話しているのだった。俺はとっさに戸の影に
隠れ、立ち聞きをしていた。
「・・・かけてこないで。旦那に聞かれるでしょ。・・・バカ言わないで・・・切るわよ。」
俺に聞かれたくない話を誰かとしていたのは明らかだった。俺は浴室まで戻ると、音をたててそのドアを
閉め、何事もなかったように居間に戻った。俺は再び森隼人という名を思い出した。
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