真希が口を開いた。
「恵さん、岡山出身なの?」
「えっ?」
「旧姓は、加藤。ご両親も教員で、お父様は現在も〇〇小学校の校長ね」
「調べたの?」
「恵は、両親に勘当されてるわね、もう帰れないよね。教育大学まで出してもらって、教員の職を捨てて、料理人と駆け落ちみたいな結婚したら、勘当もされるね」
「もう…もう、やめてください」
「姉は3つ歳上、だから私と同い歳ね。姉夫婦も教職員、両親と同居だから、本当に帰れないね」
恵は、シクシクと泣いている。
「あっ、そうだ!恵さん、高校・大学の7年間、女の子と付き合ってたよね?」
恵は、うつむいて泣いている。
「答えなさい!恵!」
「はい…」
恵は、震えた小さな声で答える。
「ふふふ…ふふふ…可愛いわっ、恵は、タチなの?ネコなの?」
「ネコ…」
「えっ?聞こえないよ」
「ネコです…」
「ふふふ」
「もう、いいじゃないか、真希…どうせ、「中井恵、人妻30歳、初レイプ」のDVDに、恵の個人情報が全てテロップで流れるんだから。後で見ようよ」
「そうね」
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