10時30分、タクシーが待機している。
「孝さん、行ってきます!」
「ああ、よろしくな!くれぐれもう失礼のないように頼むよ」
「わかってま~す!」
普段通りの恵を演じている。
タクシーに乗り込む恵
「お待たせしました」
「どちらまで?」
運転手がジロジロと恵を見る。
「高台の坂井宅までお願いします」
「了解しました!」
タクシーが出発する。
「奥さん、大変だねぇ。お昼ご飯の配達かい?」
ルームミラー越しに話掛けられる。
「えぇ」
「お金持ちは、昼から料理屋のお弁当かぁ、贅沢なもんだよな、坂井さんは。」
タクシーが坂井宅に到着した。
「ありがとうございました!」
タクシーを降りた。
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