お客さんが去って、21時頃から食事に来ている坂井。
「大将、毎日、悪いなぁ、遅くから来て…」
「いいえ、いつもありがとうございます!」
「どうた?売り上げは?」
「お陰様で、坂井さんのご紹介が多いです、町内会の食事会などうちを使って頂き、大きな金額を稼がせてもらっています!」
「それに、坂井さんが毎日毎日来てくださってますから…」
「そうか、そうか、よかったよ、私の物件のお店だから繁盛してもらわないとね」
アルバイトの大学生の女性は21時で帰る。
中井夫婦と坂井さんだけの時間が毎日のようにある。
カウンターに座る坂井の横には、他にお客さんがいないので、恵が座り日本酒をお酌している。
いつものような会話が始まる。
「どうぞ…酒井さん!」
「ありがとう、恵ちゃんは可愛いなぁ、30になったんだね」
「はい…」
「大将、いい女、掴んだな!あっはっは!今が最高だよ、肉体も30女が最高だよ!口説きたいなぁ、あっはっは!」
恵は、坂井の冗談にも、経営上大切な人だとわかっているので、ニコニコとして聞いている。
白い肌、スレンダーだが人妻特有の腰回りに少し肉が付き始め、厭らしい肉体である。
時々、太ももに手を乗せたりされるのも我慢している。
「大将、恵ちゃん、お客さんがほっとかないだろ?こんな可愛い人妻を…浮気されるぞ!あっはっは」
「そんな…恵はおとなしく見えますが、結構きついところもありますから…大丈夫ですよ、浮気なんて…」
「あっはっは、ごめん、ごめん、そんな軽い女じゃないんだな、あっはっは」
孝がカウンターの前からはずれると、坂井は恵にチョッカイを出す。
「どうして連絡してこないんだ?恵」(会計の時にいつもメモをもらっているが、捨てている)
「えっ」
「やりたいんだろ?おとなしい顔していても肉体はムラムラなんだろ?」
「や、やめてください、下品な事、言わないでください」
恵のワンピースの裾から手が伸びて、太ももを撫でられる。
「いやっ、や、やめてください、坂井さん」
「汗ばんでいるじゃないか、えっ…どうせ忙しくて、大将に抱いてもらってないんだろ?」
「大声、だ、出しますよ、坂井さん、やめてください」
「わかってないな、恵…水商売だろ?稼ぎの半分以上は私の金だ!俺の女になれよ…」
「な、何言ってるんですか?坂井さん」
坂井の手が、太ももからショーツの中心部に映った瞬間。
「きゃーっ!」
大声を上げて席を立った恵。
奥から孝が…
「どうしたんだ?」
「いやいや、ビールが倒れてしまって…」坂井がわざとビールを倒して言った。
「大丈夫ですか?恵、何してるんだ、早くタオルを持って来い!」
「は、はい!」
「そろそろ、失礼するよ、お会計!」
坂井は恵の太ももを堪能し、今夜はショーツ越しだか恵の陰部を触った事に満足し、肉棒がそそり勃っていた。
「はい、毎度、ありがとうございます!9000円です!」
「美味しい料理だ、ありがとう」
レジは恵の担当
「ありがとうございました!また、お越し下さい、坂井さん!」
「ああ、ありがとう!」
小声で、恵に
「水商売をなめるなよ、内助の功が必要なんだ、お前が魅力的だから店は繁盛しているんだ、旦那に言うんじゃないぞ!恵!」
いつものような冗談より、厳しいと恵は思った。
しかし、坂井との出来事は、孝には話す事は出来なかった。
その日を境に、お客さんがめっきりと少なくなり…坂井も顔を出すことがなくなった。
坂井は、町内会の食事会は他の小料理屋、友人たちにもしばらく、小料理屋中井に行かないように指示している。
毎日、閑古鳥状態である。
孝が、病気かもしれないと心配して坂井宅へ電話を入れる。
真希が電話をとる
「はい、坂井でございます」
「小料理屋中井と申しますが、いつもお世話になっております、最近、坂井さんが来られないので心配になりまして…」
「毎晩、中井さんに行ってませんか?」
「えっ、えぇ…来られてないです…」
「そんなはずはないと思うのですが…俊雄さんに言っておきますから…」
「あ、あ、すみません、よろしくお願いします」
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