小料理屋中井
21時を回り、ひと段落。アルバイト女性が帰った。
お客が引け店内は中井夫婦だけになる。
「今日はお客さん、入ったな。久しぶりの黒字だよ。」
「はい、よかったですね」
「ところで、坂井さんのご自宅は凄いの?」
「えぇ、お屋敷って感じよ。日本庭園のような庭、ベンツが2台。部屋の中も高価な物ばかりだったわ」
「へぇー、坂井さん、奥さんと2人?子供はいないのかなぁ」
「家庭は複雑な感じかも知れないから、触れない方がいいかもね。奥さんはいい人だわ。安心したわ。」
「すごいね、1日で奥さんと仲良くなって。恵の才能だね。」
久しぶりの夫婦のたわいない会話である。
恵は坂井宅での情事は、絶対に、孝にバレてはいけない事と認識している。
セックスレス状態であった恵には強く拒む事が出来なかったのだ。
30歳、脂の乗った肉体が受け入れたのだ。
瞳を閉じれば、された事が頭に浮かぶ。
何度も逝かされる経験は初めての事であった。10回以上、逝ったのだ。
セックスで肉体がコントロールできない痙攣や、失神してしまうなんて知らない世界であった。
レズビアンも経験してしまった。
孝さんへの罪悪感が拭えない…
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