「ただいま!遅くなってごめんなさい!」
「お帰り、恵!ありがとう!お疲れ様!わざわざ坂井さんから連絡もらったよ、奥様も料理をとても気に入ったって」
「はい、奥様と同郷だったので、お話が盛り上がって長居し、帰宅が遅くてごめんなさい」
初めて孝に嘘をついた恵。夫への罪悪感があった。
さっき、真希さんにクリトリスを摘まれ、爪で傷付いたのかもしれない。クリトリスが痛いのを我慢して嘘をついた。
「いいんだよ、やっぱり坂井さんは、大切なお客様だよ。明日の予約も入れてくれたんだ、5人で10万の売り上げだ、大きな利益だ」
「よかったね、孝さん!」
「恵が努力したからだよ、俺はいい奥さんと結婚できたなぁ!」
「なに言ってるの?ありがとう!孝さん!着替えてくるね」
恵は、枕営業…その言葉が頭から離れない。
二階に上がり、ワンピースから仕事着に着替えた。
ワンピースを脱いで全裸の姿を鏡に写し、縄痕を指でなぞった。
性奴隷のように思えた。
「枕営業…」ひとり言…
クリトリスが傷付けられている。
やはり真希さんに爪で掻かれ、少し出血している。
生理用ナプキンを当ててショーツを履いた。
「おーい!恵!大変だ!」
「一階のお店から大声で孝が呼んでいる」
「はーい!今、下ります!」
「どうしたの?孝さん!」
恵が坂井さんから受け取った、代金の入った封筒を見せて
「10万、入っているんだ。メモに、わざわざ配達してくれてありがとう。チップ込みだから受け取ってね。真希。って書いてある」
「えっ!本当!」
「恵、坂井さんの奥様にもこんなに好かれたんだ。最高だよ、恵、ありがとう!感謝しているよ!」
「ふふふ、よかったね」
枕営業…頭に浮かぶ。
坂井さん夫婦にも最高と言われ、孝さんにも最高と言われ、恵は戸惑っていた。
この夜、お店は賑わった。
坂井さんの紹介のお客が後を経たなかった。
普段通りに恵は仕事をした。クリトリスの痛みを耐えながら…
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