双頭な人たち 2
『えっ?、本当に?』
俺が 特大の注射器を手に立ち上がると 流石のオバサンも少しばかり狼狽えていた。
「んな訳ないでしょ…」
「それより これだけじゃないよね?、[大人のおもちゃ]って奴。まだ有るんでしょ?、全部出してよ、オバサンが持ってる奴とか…」
俺は そう オバサンに催促した。
「やだぁ、恥ずかしいでしょ そんなの。だって もぅ使っちゃった奴だし…」
「使ったんだろぅね当然…」
「でも 洗うとか何かしてるんでしょ?、それとも 何かが こびり着いてる とか?」
「んな訳ないでしょ!」
「綺麗にしてるわ 毎回」
「なら良いじゃん」
「それともアレ?、旦那さんと使った奴だから恥ずかしいのかなぁ?」
「そんなの どうでも良いから とにかく全部出して!、早く!」
「ダメ?」
「全部出さないと…」
「そう!、全部!」
オバサンは 渋々 ベッドの下の引き出しをあけて、1つ取りだす毎に俺の顔を見ていた。
ベッドの下の引き出しからは 白いバイブとピンクローターが2つ、しかも 2つのピンクローターの内の1つには 肝心の『たまご』が2つ付いている奴だった。
オバサンは その3つを 恥ずかしいそぅにしながら テーブルの上に並べた。
「へえ…」
「バイブはアソコに入れるとして、このピンクローターは?、どぅやって使うの?。3つ有るよね?『たまご』」
「2つのは乳首に当てるとして 残りの もぅ1つは?、クリ?、それとも『後ろ』?」
「…そんな…」
「あの人は『後ろ』でなんて…」
「へぇぇ、オジサンと2人で使うんだ?、そんな事まで聞いてないのにね?俺」
「で?、知らないの?オジサン、オバサンが『後ろ』も大好きな事」
「本当に?、本当に知らないの?」
「… … …」
オバサンは 黙って頷いた。
「まぁ良いや」
「バイブはオマンコ、3つの『たまご』は クリと乳首、でしょ?、正解?」
オバサンは また 黙って頷いた。
「オジサンに して貰ってたんだ?」
「でしょ?、そぅなんでしょ?」
オバサンは またまた 黙って頷いて
「あの人 元気にならない時とか有って…」
「て言うか 最近は ほとんど…」
と、消え入りそぅに答えた。
「[四十 し 盛り]だもんね?」
「でもさ、まだ有るよね?、出して!」
「全部って言ったでしょ?、ほら!」
渋々と立ち上がったオバサンが 今度は整理箪笥の引き出しをあけた。
何やら 奥の方に手を入れている。
出てきたのは 3本のバイブと1つの変な形をした奴だった。
さっきの『白いバイブ』と比べると 白いバイブが『中』で、それより大きく太い奴と やや小ぶりな奴、白いバイブと合わせて バイブを並べて見るとキレイに『大中小』と並んだ。
それと もっ1本、それは 先刻届いた『ビー玉』の奴にビニールを被せた様な 細みだが ゴツゴツとした奴、『ビー玉』から想像するに これも きっと 『後ろ』に使うモノなのだろう??
さて、次は『変な形の奴』。
それは 真横から見ると『カクテルグラス』のカクテルを注ぐ部分が逆になってる様な形をしていた。
丸い台座に 太めの指を掛ける部分が短く伸びて その指掛けに 割と大きめの円錐形のモノが付いている。これは流石に見当がつかない。
「これは?。何に使うの?、何の奴?」
「違うトコだったよね?、別の場所から出てきたって事は オジサンは知らないんだよね コレの事は、でしょ?。その オジサンも知らない奴 何に使うの?、ねぇオバサン?」
「ス、ストッパー」
また 消え入りそぅに答えて つづけた
「…広げておくの、それで」
「『後ろ』を、広げておくの、元に戻らない様に、それで」
「お尻、ほぐして 広げて…」
「広げたままだとね 漏れちゃうとイケないでしょ?、だから それで『栓』をしとくの」
「せっかく広がったのに 戻らない様に…」
「やだっ、恥ずかしい、何で こんな事まで…。でもね、ほぐれたままに しておかないとね 大変なの、その…、健ちゃん お迎えするのに…」
「そぅなんだ…?。お尻 ほぐして 広げるんだ これで」
「で?、今は?、今は入れとかなくても良いものなの?」
「それはぁ…」
「さっきまで…、健ちゃんが来る少し前まで 入れてたから…」
「洗浄 して?」
「ちゃんと綺麗にはしてるけど、『洗浄』は その…、『用を足した日』とかに…」
「なにで?、なにで『洗浄』したの?。注射器って さっき届いたばっかだよね?」
「それは…」
「それは ミシンの油注しに洗浄液を入れて それを…、解るでしょ?、意地悪ッ!」
「油注しの先っぽを お尻の穴に入れて『チューッ』ってやるんだ?」
「そう、そぅやって…」
「て、もぅ良いでしょ?」
「許してってばッ、お願いだから、ね?」
「ゴメン ゴメン」
「オジサンに して貰ってたのか?って思ったらさ…、ゴメンね…」
「じゃぁ、最後に もぅ1つ、向こうには?仕事場には無いの?、有るよね?」
「うん」オバサンは小さく頷いた
「ミシンの中、ドライバーとか入れとくトコ」
「そう…」
「全部並べたらスゴい事になるね きっと」
「博子さんも こんなに持ってんかなぁ?」
「もぉおッ、恥ずかしいから言わないで」
「そぅだ お腹空いた、何か食べよぅよ、ね」
「そんな 誤魔化してもダメだって、お昼なんて後でよいよ。それよりオバサン ホームセンター行こうよ、ね?」
「何で?、ホームセンターなんて行って何買うの健ちゃん?」
「ん?、『おもちゃ箱』」
「こんなに『おもちゃ』が一杯だからさ おもちゃ箱 必要でしょ?、それも『鍵』の掛かる奴、全部『おもちゃ箱』に仕舞って『鍵』掛けて『鍵』は俺が預かっとく、好きに使えない様に、ねッ」
「そんな 『ねッ』って言われても…」
「大丈夫、ストッパーだけは仕舞わないから、だって アレしてないと大変な事になるんでしょ?。『洗浄』も大丈夫だよね?『油注し』が有れば、でしょ?オバサン」
「それは そぅだけど…」
「解った!?、もう自分でしたり オジサンにして貰ったりしちゃダメ!、解ったねッ?」
「…、はい」
「はいッ。じゃあ行こう。さっき届いた『アレ』着けて、ね?」
「『アレ』って アレの事?」
「…着けてくの?」
「そぅだよ、あのリモコン式の奴」
「何の為に買ったの?、そぅでしょ?」
「それは そぅだけど、アレは その 博子と…、とかって思って…」
「イヤ?、嫌なの?」
「嫌じゃないよね?」
「楽しみだよね?、ね?、君子?」
オバサンは 頷いきもしないかわりに 首を横に振る事も しなかった。
「じゃぁオバサン、着けてて」
「俺 電池 入れて来るから」
「着けて 車で待ってて、ね?」
電池を探すのに多少手間取ったが 何とかコントローラーに電池を入れて車に乗った。
「着けた?」と聞いた俺に オバサンは「恥ずかしい」とだけ答えた。
「何処に着けたの?」
「…入れちゃった」
「入れちゃった ってアソコに?」
「…そう」
「それとね、外にも…」
「そのままだと落こっちゃうから ショーツ履いちゃった、ゴメンね…」
「『外』 って外?」
「『お豆』ってやつ?」
「両方 着けたの?オバサン」
「そう」
「だから これ、はい」
オバサンは 俺に もぅ1つのコントローラーを手渡した。
俺は 2つ同時にスイッチを入れた。
入れたとたん オバサンが『ビクッ』と跳ねた。
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