第21話 貪食①
潮を噴かせる事は、性感マッサージ師である木崎にとっては造作もない事です。
しかしそれは相手が行為に対し前向きだから。
実際、前回まいに対して手淫を施した時は、潮を噴く事はおろか、愛液の分泌も不充分でした。
それは、まいがじんに付き合わされて渋々来ていたから、極度に緊張していたからです。
しかし今は…………今のまいはか前回のような抵抗や緊張はありません。
“身も心も木崎を受け入れた”訳ではありませんが、少なくとも此処に居る事実、これから起こる事については理解し、受け入れていたからでした。
「はぁ…………はぁ…………」
木崎がまいの秘穴から指を抜くと、まいの身体はズルズルと下がり、床にお尻を付きました。
激しい手淫、そして潮噴きにより、既にまいは肩で息をしています。
快感の余韻でボーッとしているまい。
木崎は立ち上がると、まだ堅さを保ったままのぺニスをまいの口に押し込みました。
「グッ……!ングッ…………!!」
まいは強引な侵入に驚き、木崎の腰を叩いて制止しようとしました。
しかし木崎は構わずに腰を進めます。
「グッ!ブゴッ!ブバァッ!!」
まいの呼吸を無視した木崎の動きで、まいの口からは普通の口淫では有り得ない音が出ています。
ここまで強引な口淫をまいは経験していません。
じんとはいつも“愛し合うセックス”でしたから、フェラチオもまいが主導でゆっくりねっとりと行っていました。
逃れようとしても頭は壁に張り付いています。
木崎の大きな身体を押し退けられる力もありません。
まいはこの行為が終わるのを、ただじっと耐えていました。
木崎の腰が一段と強くまいに押し付けられました。
そしてそのまま数秒間停止。
まいは息をする事が出来ず、思い切り木崎の腰を叩きました。
そしてやっと解放…………
「ゴボッ…………ヴグゥ…………ゲホッ…………」
必死で呼吸をし、息を整えるまい。
「…………ひどい…………こんなコト……」
「こんなコト? まいはイラマチオはされた事無かったの?」
【イラマチオって言うんだ…………】
初めて聞いた言葉…………何とも言えない淫靡な響き…………
「……こんな強引なのは好きじゃないから…………」
「そうなんだ。てっきりじんさんもこうやって虐めてたと思ってたよ(笑) まいはMだしさ(笑)」
「そんなこと…………あっ!」
抗議をしようと上を向いたまいの目が、木崎のぺニスを捉えました。
じんのはモノよりも太く重たそうなぺニス……
ついさっきまで自分の中の口を犯していたぺニス……
間近で見るとその存在感は一層強く感じられ、まいはその姿に圧倒されました。
【すごい…………こんなのが……】
「まいはMだよ。その証拠に…………ほらね」
「アッ!アンッ!!」
木崎はしゃがみ込み、まいの股間を触りました。
「潮噴いた後だってのに、もうヌルヌルじゃないか…………さっきのイラマでまいは感じちゃったんだよ……」
にわかには信じられない、受け入れ難い言葉……
しかし自らの秘穴が奏でる音、木崎の指との摩擦感が、まいに否定出来ない事実を突き付けました。
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