「一ノ瀬さん、部長の目線、気付いてました?」
近付くなり飯田がまくし立てる。
「え?何のこと?」
呆気にとられる夏希に飯田が続けた。
「めっちゃ見てましたよ!一ノ瀬さんの胸とお尻。人にはセクハラ気を付けろとか言いながら自分はもう目で犯す勢いでしたよ!」
興奮ぎみに話す飯田を夏希はからかってみたくなった。
「そっか、あれぐらいの歳だと私は年下だからそういう目で見る対象になるのね。別にいいじゃん、海だよ?水着着てるんだよ?そういう目で見られるの分かってて来てるんだから」
ちょっとイタズラっぽく夏希が答えると飯田が反論する。
「いいんですか?一ノ瀬さんそういう目で見られてもいいんですか?」
興奮している飯田に周りの男性社員が気付いた。
「おい飯田、なんか興奮してるな?」
「おいどうした?」
「なっちゃん、飯田に口説かれてるの?」
周りの社員から飯田をからかう声が聞こえる。
「違うんですよ!そういうんじゃ無いですよ!」
顔を赤くして否定する飯田。
「なんかねぇ、飯田くんが私の水着が見たいって必死なんですよ」
「ちょっと待って下さいよ!そんなこと一言も言ってないじゃないですか~・・・やめてくださいよ~」
慌てる飯田を周りの人と一緒夏希はに笑った。
体を震わせて笑う夏希の胸がプルプルと揺れることに男性社員たちは気付いた。
「いや~飯田が土下座して頼むのもわかるぞ」
「俺もナツの水着姿楽しみにしてたんだよな」
「え?なっちゃん水着着てるの?」
話の流が飯田弄りから夏希の水着に変わった。
「えぇ、着てますよ。飯田くんがビキニ着てこいって、業務命令だぞって言うから」
「やったな飯田!」
「セクハラの王道だな!」
「お前そんな根性あるのかよ?」
一斉に飯田を槍玉にあげる。
「だからビキニの買ってきたんですよ?しかもちょっと攻めてるやつ。着こなせるようにダイエットもして体も仕上げてきたんですよ」
夏希はイタズラっ子っぽく舌を出した。
実際この日まで炭水化物を避け、家でも筋トレを欠かすことは無かった。
「見ます?って言うか見たいんでしょ?」
わざと上目遣いでイヤらしく男性社員たちの顔を覗きこむ。
「後で海に入るつもりだったから別にいいですよ」
夏希は紙皿をテーブルに置くとTシャツの前を一瞬首まで捲った。
一秒に満たない時間、白のハーフカップのブラからこぼれ落ちんばかりの大きな胸が姿を見せた。
「わっ、マジかよ!」
「すげぇもん付いてた」
男性社員が色めき立つ。
その光景を見て夏希は自分が興奮している事に気付いた。
「続きは後で。下もけっこう攻めてる水着だからお楽しみに~」
夏希は男性から性的な目で見られてることに気分を良くしていた。
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