唯は熱い体が夜風で冷ましつつ、これから現実に戻るために自宅の前で間を持っていた。
そして、浩紀への気持ちを振り切ろうと、一気に玄関のドアを開けた。
リビングにはすでに家族の誰もおらず、カモフラージュのために買ってきた、朝食用のパンを片付けようと、
キッチンに入り、スマホを確認した。
浩紀からのメッセージは来ていない…一抹の寂しさを感じながら、風呂に入る準備をしているときに、
熱いメッセージが届いて、唯の体がまた一気に火照った。
シャワーを浴び、風呂に浸かりながら、返信を打ち、その中で唯は風呂に入っていることを伝えた。
浩紀からの返信は早かった。
そこに唯の今の姿を送ってほしいとあり、唯は躊躇した。
『嫌なら、大丈夫だよ。』と優しい言葉も添えてあったのが、余計に気になった。
浩紀に嫌われたくないが、恥ずかしいし、怖さもあった。
風呂から一度上がった唯は体を整えると、浴室の鏡を一度拭いてから、そこに映る自分の姿を撮影し、浩紀に送った。
『早く思い切り抱きたい。』
浩紀からの言葉に、唯の頬が余計に赤くなった。
こんな気持ちになったのは、いつ以来だろうか。
不倫は否定しないが、縁がないものだと思っていたが、身近なところに転がっていた。
翌朝、繋いでいた手はほどかれたが、浩紀の手は唯を抱くように背中に添えられていた。
それだけで唯にはほんの少しの羞恥心と罪悪感はあったが、女としての喜びが上回っていた。
他愛のない会話をしているが、時々、浩紀が悪戯っぽく、唯の体を優しく撫でた。
唯の耳元で「早く抱きたいな」と浩紀にささやかれると、唯の顔が一気に紅潮した。
指をたたむようにして、浩紀のシャツに添えてある手を丸めて、それに答えた。
仕事中も少し間があると、家族の事よりも浩紀の事を考えてしまい、ふと我に返ったりするのだが、
それでも間があると、浩紀に抱かれている自分を想像してしまったりしていた。
翌週の土曜日の朝、二人は一緒にいた。
家族にはお互いに”休日出勤”ということになっている。
だから、二人とも仕事に行く服装だった。
最寄駅からは少し離れた駅で降り、少しブラブラとしてから、早めのランチを取った。
パスタを食べながら、グラスワインを手にし、デートらしいデートを初めてした。
それだけでも唯は少し浮かれ気味ながらも、緊張していた。
「予定通り、映画を見に行く?…それとも?」
少しおどけた感じながらも、雄を感じさせる目で浩紀は唯に言った。
「それとも?」
その目に応じるかのように、唯も女としておどけて見せた。
浩紀が顔を近づけてきたから、唯も近づけて、耳元で、
「早く抱きたい。我慢できない。」と囁かれると、唯は一度距離を置いてから、目でうなずいた。
ホテルまでの道中、人気がなくなると、キスをしながら向かっていた。
時々、浩紀の手が唯の尻を撫でるが、唯は嫌がらずに少し腰が自然に動いてしまった。
部屋に入ると、二人は濃厚なキスを交わした。
「シャワーはどうする?一緒に浴びる?」
浩紀の言葉に「いろいろとあるから」と唯は一人で入ることを選んだ。
嫌な表情を見せなかった浩紀だったが、「寂しくなったら、入っちゃうね。」とおどけた。
シャワーの音が聞こえてくる洗面台には、きれいに畳まれた唯の下着を含めた服が置いてあった。
浩紀はそれをスマホで撮影すると、またソファに戻り、スマホを操作していた。
頃合いを見て、服を脱ぎ、浴室のドアをノックし、唯と一緒にシャワーを浴び始めた。
唯の体にシャワーを掛けながら、手で優しく撫でていく。
「綺麗な体だね。肌がきれい。」と浩紀は素直に言葉にした。
その言葉に唯は興奮したが、さらに興奮というか、困惑させたのが、まだ勃起していないのに、
浩紀のが太いことだった。
あまり視界に入れないようにはしていたが、チラチラと見てしまう。
ダランっと浩紀の股間に垂れ下がっていて、大きくなったらどうなるのか?と考えてしまった。
唯が浩紀を洗う番になり、浩紀の体に手を添えていく。
「大きくしても良いよ。」
浩紀は無邪気に笑みを浮かべて言った。
初めて浩紀のを握ると、「太い…」と思わず声に出た。
「よく言われる」と浩紀が笑みを浮かべて言ったことで、
「良く?」と冗談っぽく返せた。
「大きくしたいなら、しても良いよ。」と唯の手に手を添えて、しごき始めた。
ある程度の硬さになったところ、浩紀に求められて、口でするようになったが、
舌を添えるように舐めていると、顔にパシッと当たったりする。
そこまでしてから、今度は舌を絡ませあいつつ、シャワーを二人で浴びると、浴室から出た。
体をササっと拭いてから、ガウンを着て、ベッドに入った浩紀とは違い、
唯は体を丁寧に拭くと、下着を身に着けてからガウンを着た。
ベッドに二人が入ると、浩紀は手を伸ばして、調光ライトを少し暗めにした。
「顔は見えた方が良い。」
唯にとっては少し明るく感じたが、浩紀にそう言われると、返す言葉がなかった。
「可愛い下着も見れたし。」とおどけるようにして言われたが、この日のために新調した下着を喜んでもらえたことが嬉しかった。
下着を脱がされて、浩紀もガウンを脱いだ。
口元がお互いに激しく湿りながらも、それが徐々に浩紀が唯の唇から離れ、少しずつ下に下りてくる。
ゾクゾクする感覚が唯を襲い、女としての気持ちよさが全身に伝わる。
乳首は丁寧に指で転がされたり、摘ままれたりしながらも、浩紀の舌が焦らすように、唯の股間へと向かっていく。
大陰唇を舐められ、次にクリトリスが吸われたり、舐められたりする。
浩紀の舌が唯の股間にまとわりつくように強弱がつけられ、唯は嬌声を我慢することが出来なかった。
キスもそうだが、浩紀の舌は何か別の意思があるのではないかと思うくらいに、唯を快感に貶めていく。
「舐められて…いっちゃう…いく…いく…」
唯の腰が軽く浮き、女としての素直な反応を見せると、唯の手がまだ股間にある浩紀の頭にのせられて、
「舐められて、イッタの初めて…」
浩紀は笑みを浮かべつつ、また舌を動かし始めた。
何度かいかされた唯の足の指先まで浩紀は舐めると、唯は全身性感帯状態になった。
また濃厚な舌の絡まりがあってから、体を入れ替えて、今度は唯が浩紀の体に舌を這わせていく。
唯が浩紀のを口に含むと、浩紀に促されて、お互いに舐めあうことになった。
その時に、唯のすでに濡れていたアナルに浩紀の指が入れられた。
「お尻は…ダメ…」
「ダメと言いながらも動いてるよ。」
浩紀は吸い付いていたクリトリスから口を離して言った。
「それは…あんっ…」
「ほら…」
唯は自分自身で浩紀の指が自分のアナルに出入りしていることを許してしまっていた。
「そのうち、ここだけでもいけるようになるよ。」
抵抗することを止めた唯は、それ以上に太い浩紀のものが欲しくなっていた。
「我慢できない…」
浩紀に訴えると、「ゴムが嫌いなんだけど…」と浩紀は遠慮がちに言った。
絶対に外に出すと約束した上で、また上下入れ替えて、唯は浩紀に向けて足を広げた。
「やばい…少し痛い…太いよ…」
それでも浩紀がうまくやり、奥までゆっくりと入っていった。
少しずつ浩紀が動いていくと、慣れてきた唯は再び嬌声が我慢できなかった。
何度かいくと唯は「怖い…気持ち良すぎて怖いの…」と繋がったままの浩紀に薄っすらと涙目で訴えた。
「唯の体が本能的に俺と繋がりたかったから、こんなに気持ち良いんだよ。」
唯はその言葉に頷いた。
お互いの体が汗ばんでいる。
シーツはすでに色んなものでぐっしょりとなっていた。
浩紀が約束通りに唯の腹の上に放出した時には、唯の全身がビクンビクンっと動いていた。
「口できれいにして。」
素直に唯が応じると、浩紀は復活し、唯を驚かせた。
結局、時間が許すまでの間に3回し、3回目の最後の方は、唯は体力を失い、ダッチワイフ状態だったが、
最後ということで、浩紀の精液を飲まされた。
余韻に慕っているのか、ただぐったりしているのか、唯自身も分からなかった。
その間に、浩紀が浴室に湯を張りにいったのが目に入った。
「時間もないから。」と唯の体をお姫様抱っこで浴室まで運んだ浩紀と一緒に湯船に浸かった。
まだ浩紀に体を撫でられただけで、ビクンっと体が反応してしまう。
素直に「すごかった。」と感想を浩紀に伝えた唯。
ホテルから駅までの道中は恋人同士のようにイチャイチャしながら向かった。
そこから最寄り駅までは誰に見られるかわからないから、密着することは止めたが、唯の方が浩紀と繋がりたくて仕方なかった。
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