二人は籍を入れ、広いアパートメントに移り新婚生活を迎えた。
ナツナは仕事を辞め、家庭に専念することになっていた。
ナツナはタカシが仕事を終え帰宅すると、ベッタリとまとわりつくように甘える蜜月の日々が続いた。
ナツナは女の盛りを迎え、長く満たされない日々が続いたせいか、性欲が殊更に強くなり、日を置かずタカシを求めるようになっていた。
間もなく38をむかえるナツナの肉体は衰えを見せるどころか、益々美しくその妖艶さを増していた。
半年が過ぎた頃、アパートメントにジェイが新妻のキャスを連れ引っ越して来た。
キャスも黒人だったが美しく整った顔立ちで20になったばかりの若さに溢れた魅力的な女性だった。
26になった社交的な夫とは違い、口数は多い方では無かったがいつも微笑みを絶やさない落ち着いた雰囲気の新妻だった。
スタイルも抜群で顔が小さく、それでいて背が高い。
スレンダーな体型なのに胸と尻には女らしくみっしりとした量感があった。
手足がスラリと伸び、まるでモデルを思わせる体つきだ。
二人は美男美女のまさに似合いのカップルで性格も申し分がなく、お互いの交流を深めていった。
(遅れましたが、ジェイ夫婦との会話は勿論英語です。内容を含め日本語で表記しますのでよろしくお願いします。)
ジェイ夫婦は若いせいもあり、アツアツな雰囲気を隠そうともしなかったが、ときおりふとした時に、ジェイがナツナに熱い視線を注いでいることに気付くことがあった。
以前二人が関係を結んだことタカシは知っている。
ナツナ自身からもその関係は一度きりだった
と聞いている。
ナツナの素晴らしい肉体を知っているだけに、ジェイがそんな目で妻を見てしまう気持ちは男として十分に分かる。
少し気になるのはナツナがそんなジェイの視線に気付いていることだ。
女として見られていることを意識して頬を染めていることもある。
ときには熱い視線を受け止め見つめ合うこともあった。
ジェイ夫婦と会うときにはしっかりとメイクを施し、服装も胸元をさり気なく強調したセクシーなものが多いように感じる。
何度か熱い視線を交わす二人に気付いたとき、胸を締め付けられるような思いに駆られたこともある。
あれは間違いなく男と女の目をしていた。
気のせいかお互いを求めているようにすら見えた。
女は一度征服された男にはやはり弱いものなのかも知れない。
もちろん口にはしないが、ジェイのセックスがナツナの中でかなり印象深く残っているような気がする。
その証しなのか、ジェイと会った夜は必ずナツナから求めてくるし、いつになく激しく燃える。
新婚のジェイにはキャスという可愛い妻もいる。
間違いを犯すとは思えない。
それにナツナが心の底から自分を愛してくれていることは分かっている。
多少のことで目くじらを立てる気はないが、やはり気にはなる。
タカシはしばらく二人の様子を伺うことにした。
つづく
※元投稿はこちら >>